森保監督に嫌われた選手!?

5月29日、味の素スタジアム。FC東京戦、鹿島アントラーズのFW鈴木優磨の言動が注目を集めた。

2点リードされた終盤、鈴木は右サイドでスローインを受けると、相手ディフェンダーを背負いながら力強く反転し、ペナルティエリアへするりと侵入した。そのポストプレーはしなやかで、相手にボールを触らせていない。無理に寄せてきたところを、その力を利用して入れ替わった。刹那、相手に手を使って引き倒されたように映ったが…。

主審の笛は鳴っていない。

鈴木は、この判定に激怒した。流されたプレーが切れた瞬間、主審に近づいて声を荒げて詰め寄った。そこでVARのチェックに入るも、プレーが切れた時のひと悶着に対してで、PKかどうかのVARチェックは入らない。その代わり、鈴木にはイエローカードが提示された(審判への反抗的な態度、ペットボトルを地面に投げつけたことなどが理由か)。

「暴れられる選手が、チームには必要」 “腐った牛乳”鈴木優磨の真価_a
プレ-スタイルからイエローカードをもらうことも多い

この処分に、鈴木は呆れた表情を浮かべた。そのままゲームは終わり、腹の虫がおさまらなかったのだろう。試合後の挨拶、彼は”慇懃に”審判の手を自ら握った。

模範的な振る舞いとは言えない。鈴木は、その粗暴さがしばしばやり玉に挙げられる。開幕のガンバ大阪戦では相手FWのパトリックとやり合う中、退場に追い込んだプレーが物議を醸した。勝負においてはなりふり構わない。

「その言動が森保一監督から嫌われて、代表にも戻れない」

関係者の間で、まことしやかにそう語られるほどだ。反感を持つと、悪感情を抑えられない。たとえそこに正当性があったとしても、ネガティブに映る。

「ペットボトルを投げるとか、ああいうのが直らない限り、上には行けないと思います」

FC東京戦後、同世代MFの渡辺凌磨に苦言を呈せられていた。

しかし、鈴木は果たしてそこまでこき下ろされる言動をしたのか?