昨今、恋愛番組がじわじわと人気を集めている。
直近では、2000年代の伝説的恋愛番組『未来日記』(TBS系)がNetflixにて復活したことや、『バチェラー』の男女逆転版『バチェロレッテ・ジャパン』のシーズン2の配信が決定するなど話題が絶えない。
気づけばついつい気になってしまう恋愛番組。
なぜ私たちは恋愛番組に惹きつけられるのか、その理由をABEMAで配信中の『恋愛ドラマな恋がしたい』(以下、『ドラ恋』)でスタジオMCを務めるGENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼に語ってもらった。
『ドラ恋』の魅力は恋愛×エンタメ要素
ーー小森さんがスタジオMCを務めている『ドラ恋』は、“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか”をテーマにした恋愛番組です。ずばり『ドラ恋』の魅力はなんでしょうか?
『ドラ恋』は恋愛番組としての要素のほかに、毎回配られるキスシーンありのドラマで主役を目指す、オーディションで受かった1組のペアだけが実際にキスをするというルールのエンタテインメント要素があります。
恋愛番組って、ある一種のドキュメンタリーだと思うんですけど、そこに「ドラマを撮ります!」っていう要素を付け加えることで、嘘をつけるんですよね。そこが恋愛番組をあまり見たことがない人でも、楽しめる点かなと思っています。
ーー嘘をつける……どういうことでしょう?
例えば、「この人のこと、めちゃくちゃ好き! でも、アプローチしすぎたら引かれちゃうかも」と思った時に、恋愛としてではなく「一緒にお芝居を頑張ろう」とアプローチできるんです。あくまでも恋愛ドラマの中で……という建前で大胆に振る舞うこともできる。普通に「3週間共同生活を送る中で、恋愛をしてください」と言われたらブレーキがかかっちゃうこともあると思うのですが「演技の中で勝負できる」という1つのフィルターがあることで、生々しすぎない恋愛模様を見られるんですよ。
それに「好き」と伝えて結ばれて終わりではなく、演技の流れで伝えた「好き」に隠された思いが本心なのか演技なのかがわからないところがおもしろいんですよね。
ーーなるほど! 恋愛として「好き」と伝えたのに、相手からは演技として「好き」と受け取られる場合もあるんですね。そこの読み合いもおもしろそうだなと思いました。
そう! だからこそ、どんなテーマのドラマを、どのタイミングで演じるかはかなり大切になってくるんです。視聴者目線で言うと「あのタイミングで、あのドラマを、このペアで演じられてたら、恋愛としても上手くいっていたのに〜!」ともどかしくなったことが多々あります(笑)。
ーー『ドラ恋』の中で演じられるドラマには毎回テーマがあり、現在配信中のシリーズ9作目では、おとぎ話と現代の恋愛を掛け合わせたテーマのドラマが取り扱われています。
誰もが知っている人魚姫やシンデレラのようなおとぎ話がテーマになっているので、どういう話になっていくのかが想像しやすく、物語のあらすじをそこまで説明しなくても楽しめる内容になっているなという印象です。フィクションとノンフィクションの狭間にいる感じがより強くなっていて、恋愛模様だけでなく、ドラマとしてもすごくおもしろいですね。
ーーもし小森さんが「おとぎ話」をテーマにした“ドラマみたいな恋”を考えるとしたら、どんなストーリーにしますか?
ドラマみたいな恋…僕自身は少年マンガを読んで育ってきた人間なので、あまり引き出しがないのですが(笑)。全部をかなぐり捨てて飛び出しちゃうようなドラマチックな物語は見てみたいですね。でも、そういうおとぎ話って意外となさそうな気がする…。
あとは、シュレックのようなパターンも見てみたいです! 学生時代、輝かなかった人が社会人になって何かをきっかけに世界を変えていって、素敵な人と出会うような…! そんな内容のものを見てみたいですね。