「生活が苦しいからお金を貸してほしい」
その一方、モラレス容疑者は客や店舗オーナーとのあいだに金銭トラブルを抱えており、逃げるようにフィリピンに一時期帰国していたこともあった。フィリピンで別の男性と“結婚”して子どもを授かるも、「G」が摘発されて閉店すると再び来日、2019年頃には上野のフィリピンパブで働くようになった。
「アヤは生まれた子どもはフィリピンに置いてきていて、旦那ともうまくいかず別れたということでした。『旦那はお金がなかった』『生活費にも困っていた』と話していましたが、別れた原因はアヤが浮気したからとも言っていました。
アヤはこのころ、『家賃が払えない。生活が苦しいからお金を貸してほしい』と私にも借金を申し込んできたことがあります。『ちゃんと働いているのになぜそんな苦しいの』と尋ねると、彼女は『いろいろ支払いがあって』と口ごもっていました」(前出・元同僚)
元同僚だけでなく、客や知人にも金を借りていたモラレス容疑者は昨年、元交際相手で殺害された夫婦の長男とも金銭トラブルをおこしている。
また、殺害された夫は墨田区内で“会員制バー”を営んでいた。店の常連客は両容疑者の再逮捕を受け、肩を落とした
「マスターは、とても穏やかで優しい方で、常連客に愛される人柄でした。偏屈な客にも笑いながら話をあわせてくれたり、終電を逃したときは朝までつきあってくれてね…お客はみんな、あの店が大好きでした。だから3月3日は、早朝から有志の客が集まって店の片付けをしました。残ったボトルやグラスを整理したり、衣装とか備品のゴミ捨てをして。寂しいですね」
モラレス容疑者とデラ・クルース容疑者は調べに対し、「私は関係ない、やっていない」(モラレス容疑者)「その場にはいたが殺していない」(デラ・クルース容疑者)と容疑を否認しているという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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#2「店の人気ナンバー1」「ロレックスを売りつけられそうに」…稼いでいたのに超金欠だったモラレス容疑者の金策トラブル「フィリピンに子どもを置いてきたって…」〈足立区・床下夫婦遺体〉
#3〈胸元アピールのセクシードレスで接客〉積水ハウス55憶円詐欺「地面師」もハマったモラレス容疑者(30)の微笑「一晩で120本のシャンパンがあいて…」〈足立区・床下夫婦遺体〉