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東大合格の重課金ルートのスタートはSAPIX

ここでは、親の課金だけで子どもを東大に入れるために必要な教育手順をさらっていきます。今回は小学校で「いきなり塾の進学クラスに入る」と想定していますが、さらなる安全をとりたい場合は、もっと小さなころから勉強させなくてはいけません。幼稚園段階での知能訓練や、小学1年生からの塾通いなども含めて、600~700万円程度が加算されると考えてください。

小学校:300万円程度

小学校では、少なくとも4年生から塾に通っていることでしょう。もちろん、前項で説明したように4年生で確実に進学クラスに入るため、低学年から塾に通うケースも考えられます。ですが、それを考えてしまうと、「いつから通っていたのか」や、小学校受験(いわゆる「お受験」)の可能性まで考えなくてはいけなくなるので、ここでは小学校4年生からSAPIXに通ったと仮定します。

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小学生のイメージ 写真/Shutterstock.
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SAPIXの公式ホームページによれば、小学校4年生、5年生、6年生でそれぞれ授業料が異なるようです。4年生では月額42900円、5年生では53900円、6年生では61600円がかかります。社会を選択しない場合、算数の追加講義を選択する場合などで料金が多少上下するようですが、いったんこの金額で考えていきます。

授業料だけを単純に足していくと、42900×12+53900×12+61600×10=1777600円かかります。小学6年生を10か月としたのは、中学受験はほぼ2月で終わるため、1月までの通塾を想定しているためです。

これに春期講習と夏期講習の費用や教科書代、公開模試の参加費用、入塾費用などが加算されます。季節講習の費用は、残念ながら公式ホームページに記載がありませんでした。

しかし、実際にSAPIXに通っていたと思しき人のホームページをいくつか確認したところ、小学校4年生で9万円、5年生で10万円、6年生で20万円程度がかかるようです。もしもこれが本当なのだとすれば、季節講習だけで約40万が追加で加算されます。

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夏休みのイメージ 写真/Shutterstock.

さらに、入塾費用が33000円。公開模試は1回当たり5000円~6000円程度で、年間に4回程度開催されるようなので、5500×4×3=66000円。塾と家が何駅か離れているケースも多いでしょうから、交通費を考えてプラス10万円。すると、小学校時点ではおよそ240万円が塾代にかかると推察されます。

そして、忘れてはいけないのが各学校に出願する際に納める入学検定料。学校によりけりですが、2万~3万程度の学校が多いようです。滑り止めも含めて5つの学校を受けたと仮定すると、さらに10万円。通っている小学校に支払う費用とは別にこれだけのお金がかかります。

公立小学校の学費はタダですが、給食費が無償化されていないと考えましょう。給食費が月額5000円程度、すなわち年額6万円とすると、その他教材費なども含めて小学校6年間では40~50万円もかかることになるでしょう。これを追加すると、小学校時代にかかる費用は全部で約300万円。もちろんピアノや水泳など別の習い事をやった場合は、これに追加で費用がかかります。