「今は和菓子の製造も落ち着いてる時期なので…」
また他の女性従業員も事故に遭った女性とは面識はないとしながらも「勝手知ったるベテランだったのにどうしてこんなことに…」と疑問に思いながらこう話した。
「被害に遭った女性は長く働かれていて、定年の60歳を迎えてからアルバイト雇用になった方で、初心者ではないので驚いてます。受け持っていた業務内容は、菓子類の中でも和菓子のライン作業の担当だったようですが、ふだんから作業に手こずったりするような方ではなかったみたいですから」
被害女性は工場内でもミスなどは聞かれないベテランだったようだ。ならば、ベルトコンベヤーの速さや管理体制、安全面にはたして問題はなかったのか。
「ベルトコンベヤーの速さは社員さんが調整できて、繁忙期になると少し速くしたりしますけど、今は和菓子の製造も落ち着いてる時期なのでそんな無茶もさせないと思うんですよね。
それに工場や担当エリアによって差はあるかもしれないですけど、私の担当する部署に関していえば、ベルトコンベヤーなどの危険な機械には安全のため基本的にカバーがついていて、体を巻き込んだりというような間違いは起きづらいはずです。
機械にもよりますけど、だいたいのものが安全カバーを外せば勝手に機械も止まるようになっているし、すぐ近くにある停止ボタンで止められるようにもなっている。機械の危険性など考えて、定期的に講習会も行ってました。
でもいざ挟まれたりしたらパニックになっただろうし、教えられた対処も上手くできなかったのかもしれないですね。事故後、かなり状況を重く見たのか、社長が直々に工場の安全の見回りをしてました」
事故に遭った女性の担当ラインには安全カバーはついていたのか。ベルトコンベヤーの速度は適正だったのか。山崎製パン千葉工場と本社である山崎製パン株式会社に問い合わせると「担当者が不在しています」「いますぐお電話では回答できません」と答えるのみだった。
回答がありしだい、追記する。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班