全国の小学生が選んだ「いちばんおもしろい」ベスト10(1〜3位)
ここからは、今回の『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』で選ばれた本を、こどもプレゼンターの感想と作者たちの受賞コメントとともに紹介していく。
第1位『りんごかもしれない』
作/ヨシタケシンスケ(2013年 ブロンズ新社)
テーブルの上にりんごがおいてあった。でも、もしかしたら、これはりんごじゃないかもしれない。「かんがえる」ことを果てしなく楽しめる、発想絵本。ヨシタケ氏のデビュー作であり、『“こどもの本”総選挙』では4回連続トップ10入りの人気作。
<こどもプレゼンターの選んだ理由>
男の子のいろんな発想がでてきてすごくおもしろかったし、こんな発想もあるんだなと自分にアイデアをくれるから、とても好きです。(2年生・女の子)
<作者受賞コメント>
40歳になったときに初めて「絵本を描いてみませんか」と言われ、できると思ってなかったけどまさか本になった。それを、10年経ってもずっと読み続けて、おもしろがり続けてもらえることに、僕自身ビックリしながら感謝しています。これからみなさんが大きくなるまでの間、先のことを考えるときに「かもしれない」って言葉を上手に使いながら、楽しく過ごしていってもらえたらうれしいです。(ヨシタケシンスケ氏)
第2位『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』
監修/今泉忠明(2016年 高橋書店)
生き物の「ざんねん」な一面に光をあてた、はじめての本。紫外線を浴びると光るサソリや、敵に襲われると死んだふりをするオポッサムなど、ふしぎな生き物を122種紹介。シリーズ累計455万部突破のベストセラー。第1回、第2回にて1位連覇を達成。
<こどもプレゼンターの選んだ理由>
生き物たちのざんねんなところがおもしろいからです。(2年生・女の子)
<作者受賞コメント>
今の時代はメールとかばかりで文字を書かなくなったけど、子どもたちが一生懸命手紙を書いてくれることにビックリしています。『ざんねんないきもの事典』を読んで、ファンレターを書いてくれることで文字を書くことや読むことを勉強してくれるのがとってもうれしいです。(今泉忠明氏)
第3位『大ピンチずかん』
作/鈴木のりたけ(2022年 小学館)
子どもたちの身の回りに起きるさまざまな大ピンチを紹介する一冊。前もってどんなピンチがあるかを知っておけば、ピンチがおきても怖くないかも!? ユーモアあふれるイラストも魅力。『2023年いちばん売れた児童書』にも輝き、今回は初めてのランクイン。
<こどもプレゼンターの選んだ理由>
これから自分にピンチがおきたときに、どうすればいいか予習できるのがいいところです。(2年生・男の子)
<作者受賞コメント>
順位つけるのって、緊張したりしてボクも嫌なんですけど、順位をつけることで友だち同士で、本について語るきっかけにもなると思います。本はひとりで読むだけじゃなくて、人やモノとつながったりする、生きる楽しみだと思います。それに応えられるような本をこれからも作っていきたいです。(鈴木のりたけ氏)