立春は、「白いもの」をいただくといい日
2月3日は暦の大晦日ということから、「節分そば」というのも江戸時代のころに流行りました。節分には、お蕎麦をいただき、長生きを祈りましょう。
そして立春は、「白いもの」をいただくといい日です。それから節分同様、お豆をいただくといいといわれます。冷たくて美味しい水で作られた「立春大吉豆腐」をいただきましょう。冷奴で食べるだけではもったいない。温めて、湯豆腐も美味しいです。豆腐は高タンパク質で低カロリー、体への負担が少なく、いろいろ工夫できるおもしろい食材。豆腐尽くしの食卓で、立春祭りをやりませんか。
豆料理で、食べ応えがあるものといえば「豆腐ハンバーグ」。中にひじきなどを入れて、ミネラルや食べ応えを増やしましょう。チーズなども忍ばせるとこれが相性抜群なのです。ソースに味噌を隠し味にした、照り焼きソースなどもいいですよ。こういった料理はお子さんも大喜びですね。
デザートにも豆腐を使ってみましょう。豆腐をとろとろになるまで泡だて器で混ぜたものに、片栗粉と砂糖を少し入れて、ラップをかけて、レンジで少し膨らむまでチン。そこに、きなこをかける。または、あんこを添えるだけで、簡単な「豆腐もち」の完成です。これは簡単で美味しいです。
行事食を、現代風にアレンジするだけで、美味しくて、おまけに自分で厄払いができて運がよくなるなんて楽しくないですか? ぜひ、自分なりの工夫をして、日々の食卓に行事食を取り入れてみてください。
私はホテルのビュッフェが好きです。丁寧に作られた料理のクオリティ、その空間作りや、サービスの高さが「ハレの日」気分にさせてくれます。ハレの日とは「ケの日」の日常とは逆の意味を持ち、特別な日を祝い、厄払いを自分自身でする日。美味しいものを食べて、美しい飾りを見て気分を上げる。みんなでワクワクしながら過ごす日に、季節感たっぷりの食材が並ぶビュッフェはとてもおすすめです。
文・絵/永崎ひまる 絵馬撮影/徳山喜行