知られざる鳥取新社長のプライベートの素顔

そんな人格者エピソードには枚挙にいとまがない鳥取氏。プライベートではどんな人物なのか。

「鳥取さんはおそばをお上品に一本ずつ食べるんです。同期が『みっちゃんっておそばをまずそうに食べるよね(笑)』といじると、クレオパトラみたいな黒のボブヘアをアンニュイにかき上げながら、『おいしいよ』とにっこり笑うんです。鳥取さんの社長就任のニュースを見て、そんな懐かしい光景を思い出してしまいました」(河野さん)

また、まわりに流されない芯の強さもあったという。

「ステイ先がシンガポールとかホノルルだと、自由時間にみんなでご飯を食べに行ったり、外に遊びに行くんですが、鳥取さんだけは『私は部屋にいる』『マッサージを受けに行く』と、ひとりでいることが多かったですね。そして帰国の際は誰よりも先にパッキングを済ませてました。スキがないんです」(同)

同僚同士、恋バナで盛り上がることも多かったというが、鳥取氏はそこでも自分を貫いていたという。

CA時代の鳥取氏(友人提供)
CA時代の鳥取氏(友人提供)

「本当にきれいで、小柄でスマート。絶対にモテるタイプだと思うんですけど、浮いた話は一切なし。恋バナも本人は微笑んで聞いていて、クールビューティそのものでした」(同)

才色兼備で、性別や学歴、生え抜きかどうかにも左右されない、まさに新時代のリーダーといえる鳥取氏。ある航空ジャーナリストが今回の人事をこう解説する。

「JALはダイバーシティを重要視し、管理職や課長職以上の役職に女性が占める割合の向上などに力を入れてきた。それが今回の人事につながったとも思われます。もちろんそれだけではありません。この人事によって、企業の『心理的安全性』(自分の意見や考えを安心して表現ができる環境)が高まり、人材育成にいい効果が出るといわれています。

鳥取氏がそういった社風をさらに強化できれば会社の業績にもつながるでしょうし、そういう意味でも新社長への期待は大きいのではないでしょうか」

「私たちの教官がついに!」「大変だけどご決断に感謝します! 応援しています」と今回の人事には多くの同僚などから続々とエールが送られているという。4月1日からのJALのさらなる飛躍に注目していきたい。

取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班