大河ドラマ内で「あのこと」がどう描かれる?

2019年に公開された蜷川実花監督の映画『Diner ダイナー』に全身整形の殺し屋・キッドとして出演した際には「悪役って、演じるのが楽しいんですよ。振り切ってやれるから好きですね。自分がやられる、負けるシーンは、作品の中でどういう目的があるかと考えると、絶対に僕に勝つ相手を恰好よく見せるべきじゃないですか。だからこそ、より、情けなく、しっかり100%でやられたほうがいいですね」と、悪役に対する“美学”を語っている。

NHK(撮影/集英社オンライン)
NHK(撮影/集英社オンライン)

今後、師貞親王は、政変により坂東巳之助(34)演じる円融天皇を追い落とす形で花山天皇として即位するのだが、歴史マニアたちがいろいろな意味で胸を高鳴らせているのが、ドラマ内で「あのこと」がどう描かれるかということだ。

「花山天皇といえば、歴史上でもきっての好色家として知られ、第二話でも触れられたように『母と娘を同時に妊娠させた』というだけでなく、即位の日に天皇の玉座である高御座(たかみくら)に女官を連れ込み、“行為”に及んだという逸話もあります。果たして日曜の20時台に“禁断の玉座セックス”が放送できるのか?という疑問もありますが、初回から主人公の母が切り殺されるなどサプライズをぶち込んできた今作だけに、ハラハラがとまりません」(歴史マニアのひとり)

だが一方でこんな声も……。

「即位の場での“禁断行為”は『古事談』に記されていますが、これは鎌倉時代初期に成立したもの。花山天皇が政権から離れた後、反対勢力が捏造したものが伝わったという説もあります。たしかに、さまざまな奇行が伝えられる花山天皇ではありますが、他方では芸術的才能に優れ、和歌や絵画だけでなく、建築や造園にもその才能をいかんなく発揮したといいます」(別の歴史マニア)

はたして“本郷・花山”はどのような天皇像を見せてくれるのか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班