「対面の会議でないと
信頼関係を築けない」
という人たち
リモートワークがすべての仕事に適用できるわけではないが、仕事をするために同じ場所に集まって対面しなくてもいいということに最初はとまどった人も多かっただろう。人から監視されているわけではないが、人目があるから仕事をしていた人は、一人で仕事をするのは容易でないと感じるかもしれない。また、人目がないため、仕事をさぼろうと思う人もいるだろうが、しなければならない仕事はあるのでさぼってばかりもいられない。
どのように仕事を進めるかは人それぞれである。すぐに仕事を終える人もいれば、長い時間をかける人もいる。私は哲学の試験監督をしたことがあるが、普段あまり熱心に講義を聞いていない学生はすぐに答案を書き上げて教室から出て行った。他方、私の話に関心を示し質問をする学生は、時間一杯かけて答案を書く。仕事も同じである。すぐに仕事を終えるからといって、有能とは限らない。有能な人は速やかに仕事を仕上げるが、長い時間をかけじっくりと考えることもある。もちろん、時間をかけても仕事ができない人はいるが。
一日をどのように使うかも人それぞれである。時間に縛られずに仕事ができるのが在宅勤務の利点である。朝早く起きるのが苦手な人は、起きるのは遅くても夜遅くまで仕事をする。
最初はとまどうかもしれないが、在宅での仕事が思いがけず快適で、仕事も進むのであれば、リモートワークを続けたいと思う人は多いだろう。