横浜拘置所で面会を申し込むと…
伊藤被告がアルバイトをしていた立ち飲み屋の店長は、事件発生当時は取材を始めると話すほどに感情がたかぶったのか、涙をこらえるのに必死だった。「ハルキは家庭環境が複雑で、いつも妹と弟をいつも守ろうとしてる感じがあった」「仲間思いのいいやつだった」と伊藤被告をかばった。しかし、今回は至極淡々とした対応だった。
「ん? ああ。うん。あれから何も話題になってませんよ。お客さんも誰もあの事件のことは話しませんし、私も話しません。事件当時は話題にする人もいましたが、もう誰もあの事件のことを考えないんだと思います。自分も今何か思うとかもありませんし、もういいですかね?」
伊藤被告は事件発生から約1ヶ月後に民放テレビ局の取材に応じ、面会室で「今でも数秒に1回くらい彼女のことを思い出すので全然寝られていない」「基本的に何も考えたくないので小説を読むか、何も考えずに目をつぶるかしている」などと心情を吐露する様子が伝えられた。
しかし、今回は、横浜拘置支所で面会の受付を済ませ、待合室にいた記者の前に、伊藤被告は姿を見せなかった。刑務官は記者にこう告げ、踵を返した。
「本人が会いたくないと言っていて、面会拒否しております」
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班