「ファンの数では阪神に負けるけど、オリックスのほうが…」
「ぶっちゃけ、阪神ファンの応援すごいっすね。でも、オリファンだって負けてない」
第6戦を京セラドームで応援していた会社員の池上彰宏さん(40歳)は、今シリーズでのオリックスファン、特にオリ姫(オリックスの女性ファンの愛称)の応援に驚いたという。
「みんな声でてますね。特に今日のオリ姫やばいっす。こんなオリ姫見たことない。『バファエール』の女性パート、あんな声でてるの聞いたことないし、感動しました」
本来チャンスのときにしか歌われない男女混成の応援歌『バファエール』が、第6~7戦では1回裏の攻撃で、全打者に対して歌われた。その際、女性パートの声量はこれまでに聞いたことのないほどの大きさだった。
この応援には選手たちからも反響があり、セットアッパーの阿部翔太は第6戦の試合後に自身のX(旧Twitter)でその感動を伝えていた。
由伸やっぱり凄いぞ!!
今日の初回からのバファエールも凄かった!!
👍あと1試合応援よろしくお願いします!!
日本一なろう!!
#みんなでバファエール #全員で勝つ
「シーズン序盤に『バファエール』を聞いたときは、女性パートの声が小さくて、みかねた熱烈な男のファンが裏声で歌ってましたからね(笑)。でも、シーズン後半からオリ姫の気合いも入って、女性パートの声量が少しずつ大きくなったような気がします。そういうちょっとずつ成熟していく感じを見られるのがオリックスのよさなんですよね」(池上さん)
同じく第2戦を球場で観戦していた会社員の西川安希子さん(42歳)は、今シリーズでの奮闘でさらにオリックスが好きになったという。
「阪神ファンの声援はドームで反響してすごいけど、オリックスファンの応援もシーズン中よりすごかった。ふだんは内野席で応援歌を歌う人は見かけないけど、いっぱいいたのは日本シリーズならではやなって思いました」
「ファンの数では阪神に負けるかもしれんけど、絆はオリックスファンのほうが強いと思う。
中嶋監督になってからチームも強くなって少しずつファンも増えている。ほっといてもファンがたくさん集まる阪神よりも、オリックスのほうが球団がファンを大事にしてくれてるように思います」(西川さん)
38年ぶりの日本一を待ちわびた阪神ファンの熱狂的な後押しはすごかった。
しかし、オリックスにはオリックスにしかない楽しみと歴史がある。人気格差が顕著だったといわれる今年の日本シリーズだが、改めて球団とファンの絆は固くなったはずだ。
取材・文/集英社オンライン編集部
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