男は生活感がほとんどなかった

同業者は事件をどう思うのか。タクシー運転手歴50年のベテラン運転手(76)はこう話した。

「以前、僕の友達のタクシー運転手が散歩中の飼い犬を轢き殺して裁判沙汰になったけど、結局、『リードを外していた飼い主が悪い』となって罰金も取られなかった。だから動物を轢き殺したからって必ず罪に問われるわけじゃない。今回はよっぽど加速時の音がうるさくて通行人を脅かしたりもしたんじゃないのかな。バカな運転手だよ。この運転手がドライバー歴何年だか知らないけど、すぐカッカしちゃうような人はタクシー業は続かないよ」

他のタクシー運転手からもこんな嘆きの声が上がった。

「最近は運転手の採用でも面接はしっかりやりますし、変な人はそうそう入らないですよ。それに今やタクシーバブルですからね。僕はコロナ禍で事業が不調になってタクシー運転手を始めて1ヶ月半。給料は初月から3ヶ月ほど40万円保証で割りがいい。最初は1年で辞めようと思ってたけど、このまま続けてもいいかななんて思ったり。でも今回の一件でタクシー運転手の印象が悪くなったとしたら複雑な思いです」

逮捕された男は中野区にある家賃6万円台の真新しいアパートに住んでいたが、どんな生活ぶりだったのか。

男が住んでいたアパート(撮影/集英社オンライン)
男が住んでいたアパート(撮影/集英社オンライン)
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「部屋はワンルームで、家族もおらず一人で暮らしていたはずですよ。いつ出入りしているかもわからないし、騒音やゴミのトラブルもなく生活感がほとんどない。1度、夏くらいにお見かけしたことはありますが、印象も薄く、正直ほとんど覚えてないですね」(近隣住民)

釈放された翌日、自宅前で本人に声をかけたのだが「今急いでいるので、ごめんなさい…」とか細い声で答えるのみだった。

警視庁は今後、在宅で捜査を続ける方針だという。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班