「浅草物語の巻」(ジャンプ・コミックス57巻収録)

今回は、身を持ち崩してヤクザになったかつての親友と両さんが、劇的な再会を果たすお話をお届けする。

両さんの小学校の時の親友・村瀬賢治は、裕福な家に育った心優しき優等生だった。なにからなにまで対照的な両さんとはなぜか気が合い、親友となる。だが長い時を経て、2人は警察官と逃亡中のヤクザとして再会することになる……。

ちなみに両さん、相手がヤクザだろうがなんだろうが、心を通わせた相手だったらまるで気にしない。警察官としてはかなり問題があるかもしれないが。

ここで両さんの知人友人のうち、ヤクザ方面の方々を紹介してみると……。

小学校中退のヤクザ・金太
両さんの幼稚園から小学校にかけての友人。悪さがすぎて、小学校を退学処分になったという強者。ヤクザの身の上ゆえにかつてのクラスメイトたちを気づかって同窓会への出席を迷っていたが、両さんに諭される。
ジャンプ・コミックス16巻収録「クラス会の巻」

アニメマニアな暴力団組長・御所河原金五郎之助佐ヱ門太郎(ごしょがわら・きんごろうのすけざえもんたろう)
独特すぎる俳句やギャグを口にする、変わり者の組長。セル画を収集するほどのアニメマニアで、『アルプスの少女ハイジ』などの彫り物をしている。なんの因果か、ことあるごとに両さんと接近遭遇する。両さんが御所河原組に転職しかけたことも。
ジャンプ・コミックス26巻収録「CC(シーシー)ライダーの巻」ほか

野球こそ我が命・魔瑠貌(まるぼう)組組長
野球に情熱を傾ける組長が率いる暴力団で、互いの職業を知らずに葛飾署の野球チームと対戦。それをきっかけに、両さんとはたびたび野球勝負をする関係に。
ジャンプ・コミックス145巻収録「仁義なき草野球!の巻」ほか

「クラス会の巻」より。クラス会を終えて、2人でいっぱいやったあとの別れのひとコマ。渋く、余韻を残す名シーンだ
「クラス会の巻」より。クラス会を終えて、2人でいっぱいやったあとの別れのひとコマ。渋く、余韻を残す名シーンだ

それでは次のページから、両さんとヤクザに身を落とした旧友との、いぶし銀の友情話をご堪能ください!!