ウェルカムカードで、温泉は500円引きに
デュアルライフ民は純・村民と観光客の中間的な存在ですが、山中湖村ではそんなハーフポテトな俺たちの生活向上のため、申請すれば「ウェルカムカード」というものを発行してくれます。このカードを提示すれば、村営の様々な施設を村民待遇(無料もしくは半額以下)で利用することができます。
ウェルカムカードの恩恵をもっとも強く感じるのは、温泉に行くときです。村内には「紅富士の湯」と「石割の湯」というふたつの立派な村営温泉があり、我が家は季節を問わず頻繁に利用しています。両者とも大人の一般料金は900円。ところがウェルカムカードを提示すれば、同行者も含めて5名までは村民価格の500円で利用できるのです。温泉好きにとっては、これほどありがたいことはありません。
通常は600円の入場料がかかる山中湖花の都公園の入場料は100円に、入館料500円の三島由紀夫文学館(および併設の徳富蘇峰館)は無料。また、ウェルカムカードに伴って発行してもらえるパスカードを使えば、それらの施設の駐車場はすべてタダになります。数百円ずつの節約といえども、この2種のカードのおかげで行動範囲が随分と広がった気がします。
〝ウェルカムカード〟というのは、とてもいいネーミングだと思います。将来のデュアルライフを考えながらも、果たして地元から歓迎してもらえるのかと心配している人もいるでしょう。この際、断言しておきます。大丈夫ですよ、ウェルカムしてもらえます。
写真・文/佐藤誠二朗
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