これからも地方や非進学校の高校生を支える活動を

──今後の、UTFRの活動の展望について教えてください。

清水 UTFRって、非進学校から東大に進学した人たちが集まっていますが、そのこと自体にものすごい価値があると思っていて。自分たちの存在自体が、地方や非進学校の高校生たちの勇気づけになれるのではないかと考えています。そのため、今後は自分たちの存在を日本全国に知らしめて、「こういう人たちがいるんだから、自分も東大を目指せるのでは?」と、自分で自分を認め、勉強に取り組む高校生が増えるとうれしいです。

──最後に、地方や非進学校から東大を目指す高校生に、メッセージをお願いします。

清水 周りで東大を目指す人はいないかもしれないし、勉強をがんばるということ自体が普通じゃないかもしれません。ですが、可能性は無限大にあると思います。現在高校生の方だと、受験まであと1年や2年しかないかもしれません。ですが、その1~2年間でどれだけの可能性が詰まっているのかは計り知れないと思うので、ぜひ自分自身を信じて、がんばってほしいです。

「孤独に負けず、ぜひ自らの道を切り拓いてほしい」と神田さんは語る
「孤独に負けず、ぜひ自らの道を切り拓いてほしい」と神田さんは語る

──神田さんからもお願いします。

神田 ほとんどの人って、問いが与えられないまま日々を過ごしていくことのほうが多いでしょう。そのようななかで、東大にチャレンジするべきか否か、という問いを与えられていること、あるいはそれを自分に対してつくり出せるということは、とても幸せなことだと思います。

受験がうまくいくかどうかはさておき、チャレンジすることにより次の問いを生み出せると思います。自分自身が何かを決めること、そして何かを決めるための問いが立つこと、これこそが自分らしさだと思います。なので、ぜひ自分の進む道を思い切り楽しんでほしいですね!

#1「東大は進学校や金持ちだけのものじゃない」

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取材・文/越前与