非進学校や地方の高校生が、東大に入るための条件とは?
──非進学校や地方の高校生が東大に入るためには、何が必要だと思いますか?
清水 まずは、応援してくれる先生や仲間をつくることが大事ですね。そして、自分に合った効率的な勉強法をいち早く身につけることも重要です。自分は中学のころから自身の勉強スタイルをある程度確立していたこともあり、自ずと成績が上がっていきました。
──神田さんは何が必要だとお思いますか?
神田 「情報、お金、そして承認」。この3つが重要だと思います。情報と金は他者からもらうことができますが、承認だけは得ることが非常に難しいです。先生や友人、親などからの承認がない限り、孤独に東大を目指すことはできないと思います。どこかで何かが自分を承認していないとうまくいかない。逆に承認を得られることで東大合格に近づくと、非進学校から東大を目指したUTFRのメンバーを見ていて感じました。
人間は無根拠に自信を持つことはできないし、地方や非進学校では、1人も東大生を見たことがないという状況も珍しくありません。だからこそ、UTFRが承認の役割を担うべきなのでは、と思っています。私たちは東大受験において前例をつくった、それこそ開拓した存在です。そんなメンバーの存在が、非進学校や地方から東大を目指す高校生たちの、孤独に打ち勝つ一助になると思います。
──確かに、自分のことを認めてくれる存在がいるのは心強いですよね。
神田 そうですね。実は「承認」って非進学校・進学校関係なく、得難いものだと思います。進学校出身者にとって、東大に入ることはある意味当然なので、承認を必ずしも必要としません。ですが、UTFRのメンバーは当然ではないので、人生のどこかで誰かの承認を得たという大きな経験があるんです。だからこそ、UTFRのメンバーは進学校出身者よりも生き抜くパワーが強いと感じますね。