日本人にも開かれたストリップ劇場

次は、県民にもある程度開かれたストリップ劇場を紹介したい。

店は沖縄市のパークアベニュー通りにある。私が行ったのは金曜日の21時半ぐらいだ。ネオンが煌々と光っており、看板等は全て英語で、すぐにその手の店だとわかる。見たところ、日本人のダンサーは半分ほどで、他のダンサーの国籍は様々【4】だ。

この店も、先ほどの店と同様、はじめに2000円の入場料を支払うと手首にリストバンドを巻かれる形式だ。その後、ボーイに席を案内されるとドリンクを注文することになるが、あくまでストリップがメインなので法外な金額ではない【5】

“プライベートダンス”で1日8万円稼ぐダンサーも。「私たちは売春婦とは違うの、きちんとダンスを売っているんだから」絶滅寸前の沖縄ストリップ小屋事情_2
ストリップ劇場の外観
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店の中はCLUBより若干明るめである。作りはL字型になっており、バーカウンターまである。奥の方にはステージがあり、それを囲むようにして席が配置されていた。お客の入りは4分の1ぐらいだろうか。日本人は私とサラリーマン4人グループの2組だけだ。

そうしてしばらく店内を観察していると、いつの間にかショーが始まっていた。広い舞台の前に米兵たちが集まり大騒ぎしている。映画でよく見るような光景だ。水着姿のダンサー達【6】のレベルは高く、ポールを使ったショーには圧倒された。

ショータイムが終わると、水着姿のダンサーの子がそばについてドリンクをせがんできた。私についた子は東京出身のようだ。なぜわざわざ沖縄で働いているのだろうか。本人に聞いてみた。

「東京よりも沖縄の方がずっと稼げるからね。東京はかわいい子ばかりでとても働けないけど、沖縄だったら私でも勝負できる。実入りはいいほうじゃないかな」

客は米軍関係者がほとんどだ。ただし、在沖米軍が不祥事を起こすと、米兵は外出禁止になって営業にならないらしい。そんなときは、別の場所でアルバイトをしているのだという。

「だけど、米軍の給料日になれば店は大繁盛するんだから。プライベートダンスで1日8万円も稼いだ子もいるぐらい」