タイ人とのマッチングの注意点

ご満悦のFさんだが、注意点もあるらしい。今度は自ら、マッチングアプリでタイ人を探したときの話である。

「次に会ったのは、なんとモデル級の人でした。身長も顔も何をとっても最高で……。だけどいざホテルにて事に臨もうとすると、違和感があったんです。抱きしめると、なんとなく女性じゃないとわかりました。なんというか、骨格もそうですが、女性特有の柔らかさがなかったです。〝これは〟と思ったら、噂で聞くレディボーイ【7】でした」

Fさんは、いい経験だと思い、最後まで楽しんだということだった。みなさんも、沖縄で時間が空いたら、マッチングアプリを開いてみたらどうだろうか。

《補注》
【1】パックでついてきたリゾートホテル

旅行代理店ではよく航空券にホテルがついたパックツアーが売られている。

【2】なんみん
「波之上」と書いて「なんみん」と読む。付近には人工ビーチ「なんみんビーチ」などもある。ソープランド街の辻のすぐ近く。

【3】シンナーの吸引
シンナーは塗料を薄める際などに使われる有機溶剤。法律(毒物及び劇物取締法)によってみだりに吸引すると、1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金に処される。

【4】泡瀬(あわせ)
沖縄市東岸の町。近くには南西諸島最大で、日本の重要湿地500にも選ばれている泡瀬干潟がある。

【5】当たり屋
走行中の車に身を投げるなどしてわざとぶつかり、治療代などと称して金を要求する稼業。勢い余って本気で轢かれてしまうことも。

【6】大麻が解禁
2022年6月に、医療目的に限って解禁。しかし、取り締まりは厳しくないようで、街中の路面店やモールなどに行けば、簡単に買えるようだ。

【7】レディボーイ
トランスジェンダーと意味するところは近い。性適合手術をして女性になる人もいれば、体の手術はせずに女性の服装・メイクで過ごす人もいるようだ。

#2 “プライベートダンス”で1日8万円稼ぐダンサーも。「私たちは売春婦とは違うの、きちんとダンスを売っているんだから」絶滅寸前の沖縄ストリップ小屋事情

文/神里純平

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神里純平
ラブホテル文化がきわめて進んでいる沖縄県でタイ人女性との出会いが急増中の理由_5
2023年10月27日
1760円
240ページ
ISBN:978-4-8013-0689-9
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