「結婚してたときの生活水準を下げることはできない」と話していた
出張ホスト「K」は、こんなことも話していたという。
「離婚後、住んでいるのは世田谷区の家賃30万円ほどのマンションで、乗っている車もポルシェ。結婚してたときの生活水準を下げることはできないので、今、この副業を頑張っている、と話してました。サービスが終わると『家に帰ってもご飯がない』と言うので不憫に思い、余っていた食パンをお土産に渡しました」
接客後、Kから「LINE交換しないか」と言われたため、LINE交換すると数日後に彼からの“営業LINE”があった。しかし吉田さんはKに関するある噂を耳にしていたため、連絡を絶ったという。
「実はセラピスト(出張ホスト)に関する噂が書き込まれる掲示板があるんですが、そこにKと女性客との窃盗トラブルについて書き込まれていたんです。真偽は定かではないですが、私はこの噂を見てKとやりとりするのが怖くなり、LINEをブロックしました」
この出張ホスト「K」は本当に池田容疑者なのだろうか?
女性が提示したKのLINEのアイコンは池田容疑者の愛車とみられるポルシェだ。そこで取材班が池田容疑者の知人や友人に確認したところ、アカウントは一致、女性がKから聞いた自宅マンションも、「集英社オンライン」が♯2で報じた、仕事部屋と称する別宅だった。
Kが勤務していた店舗Mのオーナーにも話を聞いた。
「Kの履歴書も身分証明書もすべて確認していますが、所属時に本名や正体を第三者に明かさないことを約束しているので、何もお教えできることはありません」
Kとは連絡はとれているのか、と問うと、こう答えた。
「我々は出張型の店舗なので、セラピスト(出張ホスト)一人一人と毎日のように顔をあわせたり連絡を取り合うわけではありません。実はKは10月25日に3件の予約が入っていたのですが、そのお客様の元に連絡もなしにドタキャンしていました。私からも彼に連絡をしましたが、電話は鳴るものの、本人は出ません。10月24日に連絡を取ったのを最後に連絡は途絶えています」
また、Kはこの店舗でかなりの人気があったようだ。
「彼がセラピストとしてデビューしたのは今年4月23日ですが、それ以降、常時ランキングは2、3位をキープしていました。女性向け風俗業界に俳優の卵はこれまでも存在しましたが、彼のように現役でドラマや舞台にも出ている方は初めてだったので、その衝撃はすごかったですし、今後ももっと頑張ってほしかったですね」
そんなKだが、オーナーにも金の無心をしてきたこともあったという。
「4月末に入店して間もなく、数万円ほど貸してほしいと言われました。貸すことはできないが給料の前借りなら、と数万円ほど渡したこともあります。彼が特殊詐欺にいつから関わってきたのかはわからないけど、そんなにお金に困っていたのなら、『もっときちんと事情を話してくれればよかったのに』と今は悔やまれます」
池田容疑者が所属していた芸能事務所は公式サイト上で、27日付で契約解除したと発表。城東署は容疑者の認否を明らかにしておらず、詳しい経緯や被害状況を調べている最中だ。
だが、どんな事情があろうと詐欺で金を得ることは“ヒーロー”のすることではない。
※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
#1〈戦隊ヒーローが特殊詐欺で逮捕〉「生意気で手クセも悪かった」共演者が語る池田純矢容疑者(31)の「素顔」。過去インタビューで趣味は「裁判傍聴」と告白
#2〈特殊詐欺・戦隊ヒーローの悪評と金銭事情〉「池田容疑者の仕事部屋には妻以外の“オンナ”が…」「ポルシェやゲレンデに乗っていて金はあったのになぜ?」堕ちたヒーローの実態