「毎週末、夜に渋谷に集結してパフォーマンスをしています」
午後8時、現場はパトカーや救急車が数多く停車し、周囲は騒然となった。警察官が規制線を張り大声で交通規制をしていた。
「突然、バゴーンってものすごい衝撃音が聞こえて、音がしたほうをみると車は大破して窓ガラスが割れていた。何人かが道路に倒れていて、座り込んで血を流してる人も。とても痛そうだった。しばらくしたらたくさんの救急車がきた」(事故現場近くの店舗従業員)
事故をおこした車はタイヤから車体が浮きあがっており、改造車とみられる。この車は事故直前、スクランブル交差点付近で車体を上下に揺らしながら走行する様子が渋谷のライブカメラに残されていた。運転手は警察の調べに対し「ハンドル操作を誤った」と話しているという。
「渋谷では事故をおこした車と同種のローライダーの米国車が毎週末、夜に集結してパフォーマンスをしています。他にもスピーカーを積んでクラブみたいに爆音をかける車や、『まだ生息してたの?』って突っ込みたくなるようなネオンをピカピカさせた改造車やバイクが多摩地区や他県からやってくる」
この日の23時ごろも、現場には事故があったことなど気にする様子もない爆音車両や改造車が「ウエーイ」とばかりに我がもの顔で集まっていた。なかには小学生くらいの子連れの中年ドライバーや外国人もいた。
「迷惑行為は車だけではなく、最近は若者の路上飲みのマナーもひどい。立ちションやゲロもするし、絡み酒やナンパも多い。週末の渋谷は今もカオスですね。もうすぐハロウィンもある。毎年のことですが、ハロウィンには仮装したバイカーや改造車がこれみよがしに集まってくる。当然、喫煙所も人で溢れるので、今後同じことが起きなければいいが…」(近隣の飲食店店主)
8月30日に渋谷区は「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」を発出。渋谷センター街など迷惑路上飲酒が深刻化しているエリアを中心に、自粛を促すパトロールを開始した。
また渋谷区では「渋谷はハロウィンイベントの会場ではありません」をキャッチコピーとしており、ハロウィン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしいというメッセージも発信している。