1990年代を舞台にした話題の韓国ドラマ

『最悪の悪』は、1990年代の韓国・江南を舞台に、日本・中国の麻薬密売トライアングルの捜査を行う刑事と犯罪組織の熾烈な攻防戦、そこにかかわる濃密な人間模様を描いたアクションクライムドラマだ。

アクションシーンが壮絶すぎて救急車出動のハプニングも⁉︎ チ・チャンウク×ウィ・ハジュン×イム・セミら主演俳優が語るクライムドラマ『最悪の悪』の実はコメディな撮影現場_1
チ・チャンウクが演じる刑事のパク・ジュンモ
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1995年、韓国から日本へ流れる麻薬密売組織を解体するため、韓国と日本の合同捜査本部が江南に設置された。田舎町の刑事パク・ジュンモ(チ・チャンウク)は、昇進を狙って新興の犯罪組織の麻薬カルテルに潜入捜査する。

アクションシーンが壮絶すぎて救急車出動のハプニングも⁉︎ チ・チャンウク×ウィ・ハジュン×イム・セミら主演俳優が語るクライムドラマ『最悪の悪』の実はコメディな撮影現場_2
ウィ・ハジュンが演じる犯罪組織 “江南連合” のリーダー、チョン・ギチョル

ジュンモは、犯罪組織 “江南連合”のリーダーで元DJのチョン・ギチョル(ウィ・ハジュン)に近づくことに成功する。しかし、ジュンモの妻で麻薬保安官のユ・ウィジョン(イム・セミ)とギチョルの間に、思いも寄らない関わりがあったことが判明する。

アクションシーンが壮絶すぎて救急車出動のハプニングも⁉︎ チ・チャンウク×ウィ・ハジュン×イム・セミら主演俳優が語るクライムドラマ『最悪の悪』の実はコメディな撮影現場_3
イム・セミが演じるのは、ジュンモの妻で麻薬保安官のユ・ウィジョン

骨太のアクションシーンをたっぷり盛り込みながら描かれる、スリリングなクライムサスペンスと、複雑な感情が絡み合う人間ドラマは見応えあり。90年代の衣装や当時のカルチャー、江南の街を再現したセットなど、ビジュアル面も大きな見どころだ。

警察官パク・ジュンモを演じるのは、日本や中国でも絶大な人気を誇るチ・チャンウク。ドラマ『ヒーラー〜最高の恋人〜』(2014)や『あやしいパートナー〜Destiny Lovers〜』(2017)ほか、これまではラブコメなどのイメージが強かったが、本作では笑顔を極力封印し、ハードなアクションにも挑戦。新たな境地に挑んでいる。

対するチョン・ギチョル役は、『イカゲーム』(2021)、『シスターズ』(2022)などで人気のウィ・ハジュン。DJから犯罪組織のリーダーに上り詰め、カリスマ性を発揮していくギチョルは危険な魅力に満ちていて、ウィ・ハジュンの個性が発揮されている。正反対のふたりの関係を複雑にするユ・ウィジョンを演じるのが『ショッピング王ルイ』(2016)や『女神降臨』(2020)などのイム・セミだ。