おすすめの食べ方がないから生まれたブーム

店舗の壁におすすめの食べ方を貼り出すなど、お店側がお客に対して食べ方を指南するところも多いが、「天下一品」では特におすすめの食べ方を提示せず、お客に任せている。動画を見ていると、いろんな好みの食べ方があり、千差万別で見ていて楽しい。前出の広報担当がいう。

「お客さまがそれぞれの食べ方、好きな食べ方を披露して、ブームの広がりを感じます。また、お客さまがお気に入りの店舗である“MY店舗”を持っていらっしゃるのも特徴です。
『天下一品』は動画がバズり始めた、はるか昔からこういう広がり方をしてきました。自由な食べ方でOKとしてきたからこそ、それぞれにエピソードトークがあってネタになりやすいんだと思います」

・単品か定食かを決める
・スープを決める
・麵の固さを決める
・トッピングを決める
・サイドメニューを決める


これだけでもさまざまな食べ方が考えられるが、さらに卓上調味料やサイドメニューの食べ方など、細かなこだわりも含めていくと可能性は無限だ。

「天下一品」歴30年以上のSUGIZO氏は「マツコの知らない世界」でこだわりの食べ方をこう紹介した。

・スープ多め
・麺バリカタ (写真撮影をしている間に麺がベストの固さになる)
・ねぎ大盛り
・胡椒バシがけ
・食べる前に底から混ぜる
・トッピングは味玉とキムチ(キムチは途中で味変に使う)
・京都総本店限定の「コロッケ」と一緒に食べるのもオススメ

総本店に来店した際のSUGIZOさん 天下一品公式インスタグラム@tenkaippin_jpより
総本店に来店した際のSUGIZOさん 天下一品公式インスタグラム@tenkaippin_jpより

筆者が実際に見て驚いた食べ方だと、餃子をラーメンスープに浸けながら食べているお客もいた。