キャンブル遺伝子があるとギャンブルに依存しがちになる
でも、ここでお話しするギャンブル遺伝子はギャンブルに「強い」「必ず勝つ」遺伝子ではなく、残念ながらギャンブルに「依存しがちになる」遺伝子のことです。
アメリカ・ミズーリ大学の研究チームによると、遺伝子のタイプによって、ギャンブルにはまりやすいかどうかがわかっています。
それぞれの遺伝子のパターンを持つ人の割合は、はまりやすい順におよそ5%・35%・60%です。
20人に1人はギャンブルにとてもはまりやすい。3人に1人はそこそこ。5人に3人ははまりにくい、との結果でした。
ちなみに、日本では成人の3.6%にあたる約320万人がギャンブル依存症とされています。これは、アメリカの研究結果とそう離れた数字ではないですね。
私はといえば、ギャンブル遺伝子を持っておらず、賭け事に興味がわきません。でも、ある競輪場の保健室でアルバイトの医師(待機ドクター)をした経験があります。
仕事は落車でケガ人が出たときの対応や、レース直前の競輪選手の健康チェックです。
健康チェックでは「先生、お願いですから休ませてください」と頼み込んでくる選手が結構いました。今日は出たくないからドクターストップをかけてくれ、というのです。チェックしても何の問題もなく、「あなた、めちゃくちゃ元気ですよ。気をつけて、いってらっしゃい」ということが多かったですね。
私がもしギャンブル遺伝子を持っていたら、彼らの体調をうまく利用してギャンブルに勝つ〝悪だくみ゛を考えたかもしれません。ラッキーなことにその遺伝子がなく、まったくギャンブルに興味がなかったので、絶好の立場であったにもかかわらず、甘い誘惑や悪事にはまることはありませんでした。遺伝子に大変感謝しています(笑)。












