きっかけはヘンリー塚本からの熱烈ラブコール
――59歳でセクシー俳優デビューし、会社員との二足の草鞋で『ボイン大好き亀市爺さんのHなイタズラ』シリーズなど、数々の作品に出演してきた徳田さん。デビューまではどのようなお仕事を?
徳田重男(以下、同) 電機部品やパチンコ台のメーカーなどを転々とした後に、旅行代理店の営業を70歳までしていました。で、旅行代理店は出張が多くて、モーテルなどに泊まるんですが、そこにはナニ(※編集部注=セクシービデオ)が置いてあったりするんですなぁ。
「こんな世界もあるのか」と思ったものですが、ただ、そこに置いてあるものが自分好みとは限らない。だったら好きな作品を持ち込んで見たらいいじゃないかと。
――お店で買って持ち込むんですか?
いえ、そういうお店に入るのも買うのも恥ずかしいので、自分好みの作品を出しているメーカーを調べて、会社に電話して直接買いに行ったんです。平成2、3年ごろからでしたかなぁ。
――そっちのほうが恥ずかしいと思うんですけど!(笑)。メーカーはどちら?
FAプロというメーカーです。社長でセクシービデオ監督のヘンリー塚本さんにビデオテープをダビングしてもらって直接買ってたんです。
――大御所監督じゃないですか⁉
FAプロには何度通ったかわからないけど、そのうち塚本監督とは一緒にご飯を食べたりする仲になりましてね。
ある日から「あなたのためにホン(台本)を書いたから出てみませんか?」と誘われるようになって。もちろん当初は断っていたけど、「なぜ私が?」と聞くと、「そのスケベったらしい顔がピカイチなんだ!」って(笑)。