トークをすることで知識も増えていく
出身地だけではなく、人と話をするときは、「今、何にフォーカスしているの?」と聞くことが多いです。すると「数秘術です」なんて答えが返ってきたりする。そうしたらすかさず「数秘術の面白みって何?」と深掘りする。
これもやはり、その人に関心を持っていますよということが伝えられる上に、いろんなことに詳しくなれる方法です。
どんな人にも、「悦(えつ)ポイント」のようなものがあります。この話だったら、いつまででも話せるといった、話して楽しいことです。
余談ですけれど、みなさん、ラクロスって男子と女子でルールが違うのを知っていますか? 同じスポーツなのに、男子は相手のステッキを叩いてもOKで、女子はダメなんですって。面白いですよね。
そんなことも、僕はこの深掘りトークから知りました。昔は、よく「T型人材を目指せ」と言われていました。専門的な知識やスキルをひとつ持ち、それを軸に専門外のあらゆるジャンルに関しても知見がある人材タイプのことです。
でも僕は今、「π型人材」になることが大事なのではないかと考えています。幅広くものを見るのではなく、深掘りできるジャンルが複数ある。そうすると、いろんな収入源を持てる可能性にもつながる。
深掘りトークを続けることで、信頼貯金を貯めることができるだけでなく、π型人材にも近づくことができる。
僕は、人と会うとき、「さあ、今日も楽しく、愛、やるか!」と気合いを入れます(笑)。「愛情を持って接するべきです」と言われるとちょっとしんどいかもしれません。だから、「よし、愛、やるか!」くらいの気持ちでスタートするのもよいかもしれません。くり返しになりますが、「愛=相手に関心を持つ」です。
文/山﨑拓巳 写真/shutterstock