現場の部屋は特殊清掃、壁紙も貼り替え、家具や備品類も総入れ替え
一方、悲惨な殺害事件の現場となり、その影響をもろに受けていたホテルもひっそりと営業再開にこぎつけていた。関係者が語る。
「7月24日からようやく営業を再開できました。とはいえ、事件のあった部屋と2階のもう一部屋についてはあと数日、警察の方から捜査させてほしいとのことで、まだ私どもも部屋に入れていません。他の部屋については先々週の月曜日に捜査が終わりましたので、1週間かけて清掃を行って準備しました。全室が事件からほぼ2週間、使ったままの状態で手付かずで放置せざるを得なかったので、匂いなどもひどいし、念入りに清掃や消臭に努め、営業再開となりました」
2階の2部屋については数日中に道警からの引き渡しを受け、特殊清掃をした後に壁紙も貼り替え、家具や備品類も総入れ替えするため、使用できるまではあと数カ月はかかる見込みだという。
「正直、全国的に知れ渡る事件でしたから、営業を再開してもお客さまはゼロなんじゃないかと懸念していましたが、1日5~10組くらいのお客様には来ていただけてます。事件を知らないのか、怖いもの見たさのお客さまなのかは私たちにはわかりません。もちろん客足は普段の4分の1くらいには減ってしまっていますが、ゼロではなかったことにホッとはしております」
同ホテルの防犯カメラ映像は、瑠奈容疑者が逮捕された24日に道警の要請で任意提出したという。
「まだ『容疑者逮捕』の報道が流れる前に刑事さんが来られました。データをサーバーから抜いていった形なので、こちらからももう見ることができない状態になっています。今思えば、マスコミの方に流れないように警察が先手を打ったのかもしれませんね。私たちとしては、静かに粛々と営業をしていきたいと思っております」
関係者が願うように、二度と同様の悲惨な事件が起きないことを祈るばかりだ。
※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com
Twitter
@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班