日本初の女性白バイ隊員が、警察小説の書き手に
黒川 松嶋さんは元警察官やったそうですね。退職して警察小説を書こうとする、その動機は何なのかが気になりますね。
松嶋 警察官を辞めてなったというよりは、ずっと前から小説が好きだったんです。読むのはもちろん、自分で書くようになっていろんな小説賞に応募していました。
黒川 警察よりも小説のほうが先やったんですね。警察官やった頃も小説書いてたんですか。
松嶋 さすがに現役時代はなかなか書けなかったですね。仕事がしんどくて。でも、その前、高校生の頃はミステリーのようなものを書いていました。
黒川 警察にいたのは何年ぐらい?
松嶋 六年半ぐらいです。
黒川 白バイに乗ってらっしゃったんでしょう。
松嶋 最後の二年ほどだけですけど。そのうち半分の一年くらいはずっと訓練訓練で。後の半分は、広報関係の仕事ばかりでした。初めての女性白バイ隊員ということで、イベントで演技走行をしたりとか。二十代半ばで警察を辞めて、その後、勤めた仕事が弁護士事務所で、割と時間が自由になる仕事でしたのでまた書き始めました。