ZEN大学の囲碁講義で上野女流立葵杯・女流名人も教壇に!?

川上 先生が40人くらいの生徒の前で授業をするってまったく合理的ではないから、インターネットやパソコンを使った個別指導教育は、明らかに未来の教育。でも、日本では“通信教育”とくくられると、全日制の学校の下に見られがち。
だから通信制の概念を変えるオンラインの通信教育の学校をつくろうと、この事業を始めたんです。

藤澤 それがプロ棋士など、一部プロフェッショナルが通うのに都合のいいカリキュラムになった。

「囲碁のヨセは経営者でいうなら人間関係のケア」上野愛咲美×川上量生、“N高対談”! 新たに開学予定のZEN大学の講師に、との声に「ぜひやってみたい」_7

川上 そうですね。世界を見ても、本来、もっと自由に勉強できていいはず。日本の制度の中でもできるだけ学校でやらなきゃいけないことは少なくして、必修じゃない授業に力を注げるようにするのが僕の方針です。

上野 ZEN大学では囲碁の授業もありますか。

川上 考えています。AI時代に人間が必要とされる能力って、やっぱり物事を抽象的に捉える力だと思うんです。そういう意味でも囲碁はAI時代の人間が知性を発揮できる領域だと思います。
藤澤先生に教授をお願いしていますので、上野さんも……。

上野 おー、やってみたい!

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川上 囲碁は基本的に男の競技ってイメージだと思うんですけど、それを上野さんが打ち破った。だからそんな上野さんに教えていただければ説得力もあるし、女性囲碁人口も増えると思うんです。
実例があって、N高の政治部の講師に三浦瑠璃さんをお招きしたら、女子の応募が圧倒的に多くなったんです。
なので、男社会と思われていたものへのカウンターのシンボルとしてぜひ上野さんにお願いしたいなあと。

上野 はい、私もたくさんの女性に囲碁をやってほしい。
女性棋士同士は仲間意識もありますし、女の子がやっているとうれしいので、もっと囲碁を流行らせたいのですが……。