虫の気配が色濃い“山の家”で、
「おにやんま君」の効果を追加検証
今回の検証はこれで終わりにしようと思ったのだが、週末を我が家の第二拠点である“山の家”で過ごすことになったので、一応「おにやんま君」を連れていくことにした。
もしかしたら、都会よりずっと虫の気配が濃い“山の家”でこそ、「おにやんま君」は頑張ってくれるのではないかと思ったからだ。
そして、「おにやんま君」出動の機会はすぐにやってくる。
快晴の土曜日昼下がり、“山の家”のウッドデッキでのんびり過ごしていた僕の耳に、あの嫌な低い羽音が聞こえてきたのだ。
オオスズメバチである。
6月も下旬に差しかかるこの時期は、オオスズメバチが巣を作る場所を求め、家の外壁や庭の低木の間をブンブンと飛び回る。
巣を作られたらまずいので、毎年さまざまな方法でスズメバチを追い払うのだが、これが結構大変なのだ。
ここぞと思った僕は、釣り用のテグスを使い、ウッドデッキの目立つ場所に、「おにやんま君」をぶら下げてみた。
するとまあ、なんていうことでしょう。
低空飛行で、ウッドデッキまわりをしつこく旋回していたそのスズメバチは、「おにやんま君」をぶら下げた途端、急に上空高くへ飛び上がったと思ったら、あっという間にどこかへと去ってしまったのだ。
そしてその日は二度と、スズメバチがウッドデッキに近づくことはなかった。
これは「おにやんま君」の効果と言っていいのではないだろうか。
蚊に対してはイマイチだった、「おにやんま君」だったが、スズメバチへの威嚇効果はかなり高いのかもしれない。
とすると「あかねちゃん」も、使い方次第ではやっぱり効果があるのかな?
それはこれからおいおい見つけていくことにしたい。
ジャストアイデアですが、さらなる姉妹品としてギンヤンマの「銀ちゃん」とシオカラトンボの「塩辛ボーイ」も追加で作ってみたらどうでしょう。
4体のトンボさんたちを体のあちこちに装着していたら、さすがに効果は増すのではないかと思うのだ。
その前に、かなり危ない人物に見えて、蚊よりも人が寄ってこないかもしれないけど。
写真・文/佐藤誠二朗