誰も教えてくれない「年をとる」意味

それでも、どんな状況になろうとも「自分の人生をしっかり生きる」と自分に言い聞かせるのをやめてはいけません。私も親の変化に翻弄され続けているひとりなので、何度も何度も「自分の人生をしっかり生きなきゃダメ」という言葉を言い続けています。

親の老いはどうやっても止められません。しかし、自分自身の振る舞いはコントロールできます。案外、日本の高齢者福祉は充実しているので、それを最大限に使い、周りの力を借りることが肝心です。

例えば、社会的支援には、医療保険を利用するものと、介護保険を利用するものがあり、さまざまな使い方ができます(併用はできませんが)。地方自治体の高齢福祉課に相談すると、ものすごく親切にしてくれますし、知人やご近所さんも介護問題には手を貸してくれたりもします。

47.2歳が人生で“一番不幸”と感じる年齢。自分の可能性は消え、増える「息子介護」…超高齢化社会に生きる40代に訪れる“ミッドライフクライシス”とは_4
すべての画像を見る

超高齢社会のいい点は、誰もが例外なく老いた親の問題を抱えているってこと。若い人たちも祖父母の介護をしている親を見ているので、SOSを出せば快く助けてくれます。私自身、さまざまなシーンで見知らぬ若者や同年代の人たちに助けてもらいました。それに、親は最後まで子に何かを教えようとするのですよね。老いるとは何か。人が最後まで手放したくないものは何か。誰も教えてくれない「年をとる」意味をさまざまな形で教えてくれます。

介護問題は冷たい雨が自分の頭上に落ちてこない限り、その大変さはわかりません。

なので、そのときが来たら、今ここに書いたことを読み返してください。

#1『『バカ』『飛ばすぞ』…若い社員には躊躇するが、40代にはこれくらい言ってもいいだろう…パワハラ被害者は圧倒的に40代のベテラン社員ばかりだった』はこちら

#3『40歳サラリーマン、衝撃のリアル「初職の不遇さが、その後のキャリア人生や健康問題にまでに影響する」受け入れがたい無理ゲー社会の実情』はこちら

『40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか』 
(ワニブックスPLUS新書)
河合薫
大谷翔平選手の脅威のパフォーマンスの要因の一つは両利き使いによる脳の切り替え!? 両利き人間がこれからの時代を背負っていくのは本当?_5
2023年6月8日
1375円(税込)
‎328ページ
ISBN:978-4847066931
この本は、まっとうなキャリア本ではない。

サラリーマン無理ゲー社会における
“40歳役職なし版”の人生攻略本だ!

たまたま就職する時期が悪かったというだけで、
「つじつまが合わないことだらけで
腑に落ちないキャリア人生」を余儀なくされた、
今を生きる40代。
「マンネンヒラ」は実に4割超えにもなるとか。
それでも明るい未来を目指し、
ビジネス書のなかに解決の糸口を探そうとしても
世にあるビジネス・自己啓発本は若者向けのものばかり……。
本書はそんな悩みから生まれた、
サラリーマン無理ゲー社会における
“40歳役職なし版”の人生攻略本です。

読み終えたあなたはきっと、
何者にもなっていない「私」を誇らしく思える!
amazon