最終決定者はあくまでも“子ども”
最後に佐藤さんに、これからランドセルの寄付を考えている方へのメッセージをいただいた。
「ランドセルの寄付はいつでも大歓迎ですが、あくまで、ランドセルを使っていたご本人が『寄付したい』と思ったタイミングで決めていただけたらと思います。実際に、高校生になってからや、成人あるいは社会人になってから寄付してくださる方もたくさんいます。
大切に使ったランドセルをアフガニスタンの子どもにプレゼントするという選択肢を通して、お子さんにとって世界が近いものだと感じてもらえたり、家族と話すきっかけになったりすれば嬉しく思います」
一人ひとり思い出のあるランドセル。「そういえば、なんとなく自宅に置いてある」という人もいるだろう。寄付を通じて手放し、異国で新たな役割を歩ませるという選択は、とても有意義なリユース方法ではないだろうか。
■「思い出のランドセルギフト」の詳細はこちら
https://www.joicfp.or.jp/jpn/donate/support/omoide_ransel/
取材・文/手塚巧子