ランドセルは、机の代わりにも

日本の丈夫なランドセルは、物資が不足するアフガニスタンではとても重宝されるアイテムだ。ひとりの子どもが使ったランドセルはその弟や妹へと引き継がれ、ボロボロになっても使い続けられることが多いという。

日本人がランドセルを一つ寄付するだけで、複数人の子どもたちがランドセルを使って学校に通うことができるのだ。

「現地の子どもたちからすると、教科書やお弁当といった持ち物を入れられるカバンがあるだけでとても助かるんです。カバンがなくビニール袋に入れたり、直接手で荷物を持って学校までの長い道のりを歩いたりする子も多いですから。ランドセルは両手が空くので、安全な通学ができるという意味でも優れています」

また、本来の用途以外にもランドセルは役立っているという。

「私たちが寄付活動をしているナンガハール州の学校の約半分は校舎がなく、子どもたちは、カーペットやビニール袋などを引いた土の上で授業を受けています。ノートに文字を書くとき、ランドセルがあれば机代わりにもなるので、勉強に集中しやすくなるんです」

役目を終えたランドセルが、アフガニスタンで“平和の象徴”になっていた!_a
(国際協力NGOジョイセフ提供)

平和のためのランドセル寄付

2021年8月には、タリバンがアフガニスタンを制圧したという報道もあり、いまもなお不安定な情勢に置かれている状況だ。ジョイセフスタッフの栗林桃乃さんは、ランドセルの寄付が、現地へのポジティブな支援のひとつになっていると話す。

「アフガニスタンは、過去に戦争で大変な目に遭い、家や教育の機会を失ったりしながらも強く生きている人たちがたくさんいる場所です。現在も緊張状態が続いていますが、現地で窓口をしているスタッフからは、『日本は戦争に使う武器や兵器ではなく、ランドセルという平和の象徴を寄付してくれている。そのことがすごく嬉しい』というメッセージをいただいています。

未だ大変な状況にあることは間違いありませんが、『平和のためにランドセルを寄付する』という観点からも考えていただけたら」