SNSでは誹謗中傷に「泣き寝入り」する人々も少なくない

今や小学生も利用するSNSで、大きな問題になっているのが誹謗中傷だ。その矛先が向くのは、芸能人や皇族方だけではない。

2022年6月13日、侮辱罪を厳罰化する改正刑法が参院本会議で成立した。インターネット上で蔓延する誹謗中傷の抑止力として求める声が高まり、法定刑の上限を引き上げることになったのだ。

厳罰化は、ネット上の中傷を苦にしたプロレスラーの木村花さん(当時22歳)が自殺した問題をきっかけに機運が高まった。公然と侮辱した行為に適用される侮辱罪の法定刑は、それまで拘留と科料のみで、命を絶った花さんを中傷した男2人の科料は9000円だった。

改正刑法は「1年以下の懲役・禁錮」と「30万円以下の罰金」を追加する。記者会見した花さんの母親、響子さんの言葉はネット利用者すべてに向けられる。「厳罰化をどう使っていくか。一人ひとりのモラルが問われている」。

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2019年4月に東京・池袋で暴走した車にはねられ、妻と娘を失った遺族も「金や反響目当てで戦っているようにしか見えない」などとSNSで誹謗され、悩まされた。

この事件では22歳の飲食店従業員が侮辱罪で在宅起訴されているが、ネット上の誹謗中傷に対しては面倒な手続きや弁護士費用が必要となることから「泣き寝入り」する人々も少なくない。侮辱罪の厳罰化も「表現の自由」への制約につながりかねないとの声も上がる。激変するデジタル時代のスピードに法律が追いついていかない状況は続く。

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コンビニから雑誌コーナーがなくなり、都内の書店も減少傾向にある現在。スマホで誰もがニュースや新聞を読める中、紙の週刊誌は消滅の危機にある。電子書籍化、ウェブサイト化も進んでいるが、勝ち組・負け組の格差は広がるばかり。メディア戦国時代をどう生き抜くか。読者はどう効率的に情報を収集すべきか。元『プレジデント』最年少編集長が解説するメディアの現在と未来。

○内容より
第一章:メディアの最前線で何が起きているか
第二章:紙のメディアは5年で消える
第三章:儲かるメディア、死ぬメディア
第四章:デジタル化で起きる大問題
第五章:メディアを使い倒せば情報強者になれる

発行:ワニ・プラス
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