自分だけでなく家族の目も守るには…

──普段から、自分の眼の異変をどうチェックすればいいでしょうか?

両眼でモノを見ていると異変に気が付きにくいので、時々片眼で見てください。そのときに気が付くことがあります。例えば、障子の格子、エクセルのワークシートなど格子状の模様が入ったものを片目だけで見たときに格子がゆがんで見えたり、見ようとする部分がボヤけていたり、暗く見えている場合は、眼科に行きましょう。

──子どもを持つ親は何を注意すればいいですか?

子どもは自分から見えづらいとはなかなか言わないので、親御さんはすぐには気付きにくいですよね。でも例えば、普段よりテレビとの距離が近くなっているとか、食事しているときに姿勢が悪くなっているとか、何かしら変化を感じたらひと声かけてみるのもポイントかと思います。

今はスマホがないと生活が成り立たなくなっているので、スマホからときどき目を離す工夫が必要です。スマホを見る時間、環境を大人が整えてあげましょう。例えば一定時間ゲームをすると自動的に画面が暗くなるなどのアプリをインストールするのもいいでしょう。

夢中になっている子どもに声がけをすることも大切です。赤ちゃんや幼児の育児でスマホを使うのは便利ですが、確実に目に影響を及ぼしています。

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──日本は海外に比べて、対策が遅れているそうですが…

メガネに対するイメージが大きいと思います。
メガネをかけるということに対して、ネガティブなイメージが日本は少ないような気がします。それに対して、欧米人はメガネに対するイメージが非常にネガティブです。
こうした背景も対策が遅れている原因となっているのではないでしょうか。


取材・文/集英社オンライン編集部