批判コメントを恐れない理由とは

――この動画で一躍脚光を浴びたmomohahaさんですが、実はそれより4年以上前の2017年3月から動画を投稿して、現在の総作品数は1000本を超えているんですね。

そうですね。「【放送事故】生配信中にパパ活がバレて大炎上した人気アイドル」とか「【生配信】メンバー同士が不仲すぎる人気アイドルのヤバいライブ配信」みたいな、生配信でちょっと業界の闇が見えちゃうみたいなネタとか、キャバ嬢やホス狂いをテーマにした動画なども投稿しますが、一番反響があったのはやっぱりマスク詐欺ですね。
ただアイドルのパパ活バレ動画をTikTokにあげたら、運営が本物だと勘違いしてアカウントをBANされたこともあります。意外とみんな信じちゃうんですね。

“マスク詐欺動画”で大バズりYouTuberが現代社会に思うこと。「日本と韓国は欧米と比べてルッキズムが強い」日本の若者の間で脱マスクが進まない理由とは?_2
インタビューを受けるmomohanaさん

――それだけリアリティがあるんでしょう。映像制作はいつ学んだのですか?

昔から『世にも奇妙な物語』など、短いけど見終わった後に「何だったんだコレは……」と感じるような作品がすごく好きで、そういうものを自分で作りたいなと。

ショートムービーや物語を最初に好きになったのは小学生のときですね。
私、アメリカ人の父と日本人の母のハーフで、もともと米軍基地内の小学校に通ってたんですけど、環境が合わなくて日本の小学校に転校したんです。
でも、そこでもうまくなじめなくて『ディズニー・チャンネル』ばっかり見ていたら、そこでの世界観や演じてるキャラが濃いところが楽しくて、真似しているうちに社交的になれました。

――ディズニー作品ってリアクションがオーバーなのが特徴ですもんね。

人と話すときも常に頭の中でシミュレーションするようになりました。
それで中学生のときにVine(かつて人気があった6秒動画共有サービス)、高校生でMIXCHANNEL(ショート動画共有サービス。現ミクチャ)が流行っていたから、自分のネタを投稿したら反響があって。
YouTubeならもっと長い動画が撮れるよなってことでYouTubeも始めました。

“マスク詐欺動画”で大バズりYouTuberが現代社会に思うこと。「日本と韓国は欧米と比べてルッキズムが強い」日本の若者の間で脱マスクが進まない理由とは?_3
大学でも映像制作や脚本の書き方の勉強をした

――まさにショート動画の申し子。ただ、内容的に批判を受けることもあるのでは?

批判も覚悟のネタというか、賛否両論ないとおもしろくないなって思うんですよ。見た人全員がすばらしいと言う動画はなんか物足りないなって感じちゃって。
誰かに伝えたいものがある作品には批判的な意見はつきものだし、そういう作品のほうが人の記憶に残ると思ってるから、批判の声は気にしません。