大谷翔平は神! WBC2023をリン・シャンが振り返る はこちらから
小学生の時に好きな子と話すために
――野球に興味を持ったきっかけを教えていただけますか。
…………言わなきゃ…ダメですか?
――そう言われると、余計に聞きたくなります(笑)。
笑わないでくださいね。
――もちろんです。
小学生のときに、ちょっと気になる男の子がいたんですけど、その子が野球をやっていて。当時、台湾でも、野球が注目されはじめていたので、その男の子と共通の話題が欲しくて、はじめて野球を見ました。
――ものすごくピュアで、いいお話をうかがったような気がします。
本当ですか!? 恥ずかしいのであまり言いたくないんですけど。でも、そういっていただけると、話してよかったと思います(笑)。
――それでチアにも興味を持った?
最初は、子供向けのテレビ番組で、歌ったり踊ったりしているおねえさんに憧れて。私もいつか、あのお姉さんのように、明るく元気に、歌ったり踊ったりする仕事につきたいと思っていたんです。
――チアは、その夢にぴったりの職業です。
はい。だからチアリーダーの募集をしているというのを知って、すぐに応募しました。
――合格する自信はあった?
自分の笑顔で、みんなが喜んでくれるだろうなという自信はありました。ただ、オーディションを受けにきた人の中には、すごくかわいい子や、芸能の仕事をしていて人気のある子もいて。
ほぼ素人だった私は、試験に向けて準備はしてきたものの、正直自信がありませんでした。
――オーデションの課題は歌? ダンス?
特に指定はなくて、ひとつパフォーマンスを見せるというものだったので、私はダンスを選びました。
――ダンスは得意だった?
いえ。どちらかというと、ダンスは苦手でした(笑)。
でもチアのオーディションなので、ダンスの方がいいんだろうなと思い、毎日必死になって練習をして。本番では、チアとちょっとセクシーな要素も入れたダンスで勝負しました。
――合格を知った瞬間は、嬉しかったでしょうね。
その日に、発表があったのですが、200人を超える応募者の中から、7人の合格者のひとりに選ばれた瞬間は、嬉しくて、その場でぴょんぴょん飛び跳ねて。
ジャッジの方から、「あなたの笑顔でチアを盛り上げてくれることを信じています」といっていただいときには、「私が先頭に立ってチアを盛り上げる!!」と、ひとりで盛り上がっていました(笑)。