「テレビを見たから助かった、という人ができるだけいてほしい」日本テレビ・岩本乃蒼アナウンサーが「news zero」を卒業、会社を休職し、その間学ぶ「防災の修士課程」とは_5

有働由美子キャスターの隣で見てきたもの

──ちなみに、郡司アナがAudireを立ち上げたように、岩本アナが会社に企画を提出したことはあるのでしょうか?

私はまだないんです。郡司さんが蒔いた種がどんどん育って、畑が広がっているのを間近でみていると、とても羨ましく興味が湧いています。

Audireの事業が成功すれば、みんなも「得意分野や好きなことを掛け合わせることで、キャリアアップにつながるんだ」という自信になると思っていて。

例えばの話ですけど…、私は防災の分野に興味があって、これから学んだ経験をもとに、“それぞれの生活に合った楽しくカスタマイズできる防災グッズ”のプロデュースなんてことも、熱量があればできるかもしれないです。

Audireの事業が成功すれば、こういったアイデアの小さな種を形にすることが夢じゃなくなると思うんです。会社のためにも、そして自分達のキャリア充実にも、双方向にプラスになることを見届けたい思っています。

──アナウンサーとしてだけでなく、ひとりの女性としての理想像はありますか?

『news zero』でご一緒した有働由美子さんや解説委員の小栗泉さんは、キャスターとしても女性としても大先輩。おふたりから受ける刺激は、私の人生の最強のスパイスになっています。

自分の足りなさをいつも気づかせてくれるし、それでも食らいついていきたいと思わせる魅力がある。こうなりたいと思えるロールモデルが身近にいてくれることが、とっても嬉しくて。

立場や状況にとらわれずに貫く柔軟な姿勢は憧れです。

大谷翔平選手の言葉を借りると、これからは“憧れるのはやめて”、お2人に追いつきたい、そして新たなキャスター像を見つけていきたいと思っています。

「テレビを見たから助かった、という人ができるだけいてほしい」日本テレビ・岩本乃蒼アナウンサーが「news zero」を卒業、会社を休職し、その間学ぶ「防災の修士課程」とは_6
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取材・文/松山梢 撮影/猪原悠 ヘア&メイク/尾古夢月

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