スウェットパンツでオンライン入社式に(笑)。フジテレビ渡邊渚アナのコロナ禍入社奮闘記_1
すべての画像を見る

オリンピック入社のはずが…

――就職活動は、コロナ禍前ですよね。

2018年でしたから、まさかこんなことになるとは思ってもみませんでした。2020年は東京オリンピックが予定されていたので、周囲からは「オリンピック入社だね」と言っていただいたし、自分でも「もしかしたらオリンピックの仕事に携われるかもしれない!」とワクワクしていました。けれど、大学卒業が近づくにつれてコロナの影響が出てきて、2月に計画していたヨーロッパへの卒業旅行も行けなくなり……。

――入社式中止の連絡が来たのは?

入社式に着るスーツを買いに行って、お会計をしようとしているときに携帯電話が鳴って「中止です」と。どうするか迷ったのですが、出社できるようになったら必要だと思って、スーツは購入しました。オンラインでの入社式はあったのですが、上半身だけ小さく映るだけならスーツでなくてもいいと思い、上だけきちんとした洋服を着て、下はスウェットパンツ(笑)。研修もリモートだったので、新しいスーツを着るまでには3ヶ月くらいかかりました。

――2020年入社で同じ境遇の方は多いと思います。リモートでの研修はどうでしたか?

パソコンの画面を通して社内のいろんな場所を見せていただいたりして、それはそれで楽しかったのですが、社会人になったという実感はありませんでしたね。なんだか大学生活の続きみたいで。6月中旬にようやく出社してアナウンサー研修が始まり、7月の終わりくらいにアナウンス室に行くことができたのですが、テレワーク遵守だったので社内にほとんど人がいないんです。先輩方全員にお会いするまで半年くらいかかってしまいました。

――思い描いていたアナウンサー生活とは…

全然違ってしまいましたね。例年だったらこの時期はこういう仕事をしているはず、というものが次々になくなって、楽しみにしていた『FNS27時間テレビ』の新人アナウンサー提供読みも中止。私たち、どうなっちゃうんだろう……とすごく不安でした。でも、この年に学校や会社に入った人たちはたくさんいて、みんな同じ不安を抱えているんだ、と思ったら少し気持ちが落ち着いて、できることを頑張ろうと思えるようになりましたね。