さまざまな現場を通じて学べること
――藤本アナウンサーは、報道からバラエティまで幅広いジャンルでお仕事をされていますね。
『めざましテレビ』では入社1年目からニュースなどを担当し、2021年は北京オリンピック取材、選挙特番にも携わるようになったところで、今年から『さんまのお笑い向上委員会』と、自分でも幅が広すぎる…とうれしく思っています(笑)。
――気持ちの切り替えが大変ではないですか?
実はたまにテンションを間違えることはあります。報道の現場で「おつかれさまで〜す!」と脳天気にご挨拶しちゃって、「あ、すみません」と(笑)。でも、ジャンルが違う仕事をさせていただいているのは、とてもありがたいですね。アナウンサーとして、自分がどういう分野に向いているかを知る機会になります。
――今は、どの分野が向いていると感じていますか?
どれも楽しくて、まだわかりません(笑)。『向上委員会』では楽しすぎて、ゲラゲラ笑いながら見ているだけになってしまうこともあって、さんまさんから「のんびり見てる場合とちゃうで」と突っ込まれたりすることもありますから。ワーッと盛り上がって、どこまで行っちゃうの〜!? と思っても、ちゃんと着地するのは、さすがレジェンド! お笑いの現場ってすごいな、学ぶことがたくさんあるな、と毎回刺激をもらっています。
――北京オリンピックはどんな経験でしたか?
取材に行くことが決まったのが、東京オリンピックの直後くらいだったんです。私はスキーすらやったことがない福岡県民なので、ウィンタースポーツの中には馴染みがない競技もあって、勉強しなくてはならないことがたくさんありました。でもそのとき「どうしよう!」じゃなくて「よし、やるぞ」と前向きにとらえられたのは、大学受験のとき嫌いな科目も必死に頑張った経験があったからだと思います。半年間みっちり予習して、北京に行ってからは週に6日、何かの競技について話さなければならなかったので、大変ではありましたけど、とてもいい経験をさせてもらったと思っています。