マッチングアプリで出会い「ビデオ通話しない?」
セクストーションとは「セックス(性的)」と「エクストーション(脅迫・ゆすり)」を合わせた造語で「性的脅迫」のことを指す。
数年前から米国などで確認され始め、2014年にはフィリピンで国外の高齢男性をターゲットに犯行を繰り返していた組織が逮捕されたり、また、被害者が自殺するなどでFBIも注視している新手の犯罪だ。日本国内でも2015年頃から被害が増え始め、大阪府警察なども警鐘を鳴らしている。
今回、セクストーション被害に遭ってしまったのは20代の会社員男性のAさん。現在未婚で、出会いを求めて使っていたマッチングアプリで「クリスティーン」と名乗る韓国女性と出会い、ビデオ通話中に被害に見舞われた。
Aさんがその状況を語る。
「僕はこれまで海外女性との交際経験があり、海外の利用者が多いマッチングアプリを利用していました。その中でクリスティーンとマッチしてやり取りを始めたのは今年1月中旬頃。そこから被害に遭うまで2週間ほど毎日のようにやり取りをしていました。
彼女が『近いうちに日本に行く。だから案内してくれる友達が欲しい』と言うのでInstagramを交換しました。そこでもなごやかな会話をしていたのですが、2月初旬、Instagramを交換して2日目の夜に突然『ビデオ通話しない?』と誘ってきたんです」
マッチングアプリで出会った異性と会う前にビデオ通話をするなんて、と思われる方もいるかもしれない。だが、Aさんは「海外の方々はビデオ通話を気軽に使う印象があり、アプリで出会った相手に持ちかけること自体は普通のことなので、あまり警戒心はありませんでした」と告白する。
すぐにInstagramのビデオ通話で彼女と対面した。