ヒッチハイク旅で出会った男性に恋心を抱くことも
そうまでして続けるヒッチハイク旅。恋愛的な“よき出会い”もなくはないようだ。
「実は今回の無一文ヒッチハイク旅をやる前に、大学4年生だった一昨年11月から昨年3月にかけて、すでに関西を中心に無一文ヒッチハイクに挑戦していたんです。
そのときに出会った2人の男性には特に惹かれました。ひとりは2年前に京都で出会った人です。当時の私はヒッチハイクを始めたばかりの初心者で、どんなものかまだわからず、めちゃくちゃ不安な時期に乗せてくれました。
4つ年上の会社員で、黒髪に短めのマッシュで爽やか、見た目もタイプでした。一度通り過ぎたのにわざわざ戻って乗せてくれて、道中もすごく話しやすいし、めちゃくちゃ優しかった。不安でメンタルが落ちていた私の頭をポンポンして励ましてくれたんですよ。
今でも京都近辺に行くことがあれば会いに行く、友達の関係です。
もうひとりは1年4か月前くらい、九州で出会った1つ年下のカッコイイ大学生。旅好きで考え方が似てるんです。
車内もめちゃくちゃ盛り上がって、私の影響で、彼もヒッチハイクをしたみたいです。『めちゃくちゃ楽しかった。MISAさんのおかげできっかけができた。ありがとう』とお礼を言われました」
そんなMISAさんの好きな男性のタイプは、「ヒッチハイクで車に乗せてくれる人」だという。
「乗せてくれるってことは誰にでも分け隔てなく優しくてフレンドリーということ。私のことを理解してくれた上で乗せてくれる人がほとんどだから、乗せてくれない男性よりも絶対に話が合うと思う。そういう人は異性として好きになることもあります。でも、旅を止めてまで恋愛に発展させたいわけではありません」
あくまで、彼女の目的は旅を続けること。
何時間待っても誰も車に乗せてくれないことだってある。うまくいかないことが多いからこそ、親切で温かい誰かとの一期一会を大切にしているのかもしれない。
後編:無一文ヒッチハイクで日本4周を目指す23歳に密着!「女の子だから乗せてくれてる面はあると思う…」大寒波の中で4時間立ち尽くした末に現れた救世主は…「次はピースボートで世界一周目指します!」
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/Soichiro Koriyama