「学べる出会いや景色がサイコー!」の人力車の旅人
2022年8月7日にニューヨークを出発、目的地のロサンゼルス・サンタモニカを目指して、人力車を引いてアメリカ横断中のガンプ鈴木さん。
2年半前にロサンゼルス→テキサス2000kmを走ったがコロナで中断し、今回は再挑戦になる。しかも、続きからでは「横断感が薄い」と、距離をリセットしてゼロからのスタート!
そんなガンプさんは、日本では浅草の引き手。これまでもアジア、ヨーロッパなど走破した経験があり “人力車で海外を走る”ベテランだ。アメリカ横断も余裕かも?
「比べ物にならないくらい体力を使ってます。アメリカでは1日40km平均で走ってますが、これって人力車を引いたフルマラソンが毎日みたいな感じですから。おかげで、体力と筋力がめっちゃつきましたね!」
そんなガンプさんの動画の最大の魅力は、「人との交流」だ。飲食物の差し入れは当たり前のようにあり、なかには自宅まで食料を取りに戻って渡しに来るアメリカ人まで。敷地内に野宿を許可、シャワーを貸す、宿泊に招待する、家で食事をふるまってくれるなど、差し伸べられる好意は枚挙にいとまがない。
人力車旅では、想像をしていないピンチに見舞われることもある。例えば、ニュージャージー州での出来事だ。進むための道は2ルートしかないにも関わらずハイウェイは軽自動車=人力車の通行禁止。下道は人力車が通れない道幅だったのだ。
「それが、警官が交通整理してくれて、無事に通れたんですよ。YouTube動画では数分にまとめてますけど、実際は3時間かかって。うち2時間は困り果てて座り込んでました。はじまったばっかりでもう終わるの!?って」
この様々な経験から、渡航前のアメリカのイメージが一変したという。
「パンデミック後のアメリカは変わった、アジアンヘイトが強いと聞いてました。でも、これまで嫌な思いはしたことはありません。僕自身、アメリカ人の心に触れられて勉強になったことを、動画を通して伝えていきたいと思うくらい。ほんまアメリカ人、いい人たちばっかりなんですよ!」