──ちなみに「KH400」を選んだときの周囲の反応はどうでしたか?
お店を紹介してくれた漫画家の高橋ツトム先生は、「マジで!?」って驚いて、ちょっと引いていたかな(笑)。
高橋先生からは、いろいろ教えてもらいました。KH400のルーツとなったバイク(マッハ)は「走る棺桶」(驚異的なスピードとその乗りづらさから愛称がついた)って呼ばれているんだよとか。あと、「アクセルあげてクラッチをつなげてしまうと、ウィリーしちゃうよ」とか。
──「走る棺桶」は危ないですね(笑)。絶版車ということでお値段も“278万円”とけっこうな額ですが、購入資金は貯めていたんですか?
いや、それが事務所に借金です。仕事をしながら少しずつ返済です(笑)。人生で1番高い買い物でしたね。後から、新車の価格を見て、絶版車って新車の3~4倍もするのってびっくりしちゃって。
──むちゃくちゃカッコいい革ジャンを着ていますが、まさかそれも借金??
……(うなずく)。トータルで30万円くらいかかりました。浅草にある老舗の革ジャン専門店のカドヤさんで買いました。せっかく撮影するなら卸したてがいいかなって、今日、初めて着ました。でも、ちょっと革がまだ硬いですね(笑)。ブーツは履き慣らしていたんですけど(笑)。
──KHの乗り心地はどうですか?
排気音がパチパチ鳴って、エンジンの振動がビシビシ伝わってくるので、わかりやすい性格です。振動が小さいと「もうちょっとアクセルを回してあげなきゃ」ってなります。