超がつくような高級店で惜しげもなく散財

女優と見紛うような美女と再婚し、生まれた長女も可愛がっていた。仕事も順調な宮本容疑者の一番の趣味は、食べ歩きだった。しかも、超がつくような高級店で惜しげもなく散財していたようだ。知人が続ける。

「とにかく美食家で、一回に何十万円もするようなお店にも頻繁に通っていました。店のシェフやオーナーとも仲がよくて、美食仲間との交流が一番多いと思います。仲間内ではあまり目立とうとしないものの存在感はあって、ちょっと小賢しいタイプです。
雑誌にもよく取り上げられるような京都市内の高級中華料理店を月に一回貸し切って会食をしていて、そこでは一希くんの席も決まっていました。他にも来年まで予約が埋まっているような貸し切り専門の寿司や懐石料理など、とても一般人では食べにいけないようなところばかりでした。京都だけでなく金沢や福岡の超有名な寿司店にもよく足を運んでいたほどです」

宮本容疑者は自身のSNSにも美食巡りの写真を頻繁に掲載しており、被害者の浜野さんも件の高級中華料理店のオーナーシェフや、京都の隠れ家的な名店として知られる会員制バーの店員など、高級店の店舗関係者のSNSをフォローしていた。
浜野さんは自宅マンションで体調が急変する直前にも、宮本容疑者と複数の店で飲食したことがわかっており、府警は宮本容疑者が普段から浜野さんを美食巡りに同伴していたとみて調べを進めている。

浜野さんは大阪市出身で、大阪市内の中高一貫私立校を経て立命館大法学部に進学。京都市北区のマンションで一人暮らしをしていた。実家の近くに住む幼なじみはこう話す。

「小さな頃から知っていますけどとても真面目な子ですね。小学校は一緒の公立で、私立中学校に進学してからも制服のスカート丈は長くて派手なところがなかった。顔を合わせて挨拶する時も、ペコって会釈する感じでシャイな印象の子です。将来はイラストレーターになりたいと聞いていました」

〈京都・女子大生タリウム殺人事件〉逮捕された“舞妓ビジネス”社長はバツイチ妻帯者・趣味は美食巡り「何十万もする店を月イチで貸切っていた」_4
小学校時代の浜野さん(浜野さん知人より提供)