開幕戦は最年長ダルビッシュがチームに勢いを

「3・9ダルビッシュで開幕」に大一番での「大谷―山本の夢リレー」も。栗山監督の考える“世界一奪回ローテ”とは?_1
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2月17日、いよいよWBC侍ジャパンの直前合宿が始まった。

大谷翔平、ダルビッシュ有、山本由伸と国内外から“最強投手陣”を招聘した今大会。常々「合宿ではいろいろと確認したいことがある」と語っていた栗山英樹監督だが、世界一奪取に向けた先発ローテーションの青写真は、現時点どこまでできているのだろうか。

スポーツ紙デスクが言う。

「1次リーグは3月9日から、中国、韓国、チェコ、オーストラリアと4日連続で試合が行われ、そこから3日空いて準々決勝に突入するため、先発投手は4枚は必要です。

大谷翔平はエンゼルスのキャンプに参加するため、3月5日ごろからの合流になりますが、一方でダルビッシュ有は初日の2月17日から侍ジャパンのキャンプに参加。すでに一部では初戦の中国戦に先発するのではという情報が流れています」

力量差の大きい中国相手にダルビッシュをぶつけるとは少々もったいない気もするが、後のスケジュールを考慮すると、この説には説得力がある。

「中国戦に先発すると、次はちょうど中6日で準々決勝(東京ドーム)に投げられる。この試合は準決勝、決勝が行われるフロリダに行けるかどうかが決まる重要な1戦です」(テレビ局関係者)

WBCでは投手を故障から守るため、球数制限についての特別ルールがある。5カ国総当たりの1次リーグは最大で65球、準々決勝は80球、準決勝以降は95球を超えて投げることができない

「経験豊富で制球力に長けたダルビッシュなら、65球以内であっても4~5イニングは投げられます。メンバー最年長であり、投手陣のリーダーが侍ジャパンに勢いをつけるという意味でも、ダルビッシュは初戦先発に適任でしょう」(前同)