コロチキ・ナダルは、本当のクズなのか?

「最初は半端ない量の誹謗中傷があった」コロチキ・ナダルの“嫌われる勇気”_01
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――いま、「クズ芸人」と呼ばれる方々が増えています。ナダルさんはその先駆け的な存在だと思うのですが、この状況はどう見ていますか?

昔は僕とクロちゃん(安田大サーカス)くらいだったところから、増えてきましたね。
でもいずれそうなるだろうとは、なんとなくわかってたんです。いうたら真似できる部分ではあるし、僕らがそういう出方をしてたらそうなっていくやろうな、と。「クズやなぁ」とツッコんでもらえるので、わかりやすい手法ではあるんですよね。そこに自分なりの個性をつけたら、それっぽく見える。
でもそれ以外の何かを見つけないとあかんと常に思ってます。

――過去のインタビューで「今クズキャラで売ってますけど、これも寿命あるなって最近思ってる」とおっしゃっていたのが気になっていました。

難しいところなんですけど、僕はクズでいようと思ってるわけじゃなくて「面白いから」が軸なんですよ。真面目に優しくしてても別におもろないから。それやったらズバッと言ったほうが面白いと思ってやってて、その先にクズという評価があるだけなんです。

――本当にクズではないと?(笑)

お笑いをやっていく上で、面白さは絶対いるわけじゃないですか。容姿がいいとか旬とか賞レース獲ったとか、売れ方はいろいろありますけど、そこから残るには根本の面白さが結局いる。そういう部分で、第一線でやっている人と戦える実力が僕にはないから、自分が今持ってる武器の中でいちばん尖らせられるところはどこやろうと考えたときに、「なんでも全部言ってしまう」みたいなところで人と違う部分を一個つくれたと思ってます。

でも後から同じような人も出てくるし、人は刺激に慣れていってしまうんですよね。そうなってきたら、やっぱりお笑いのスキルが必要になってくる。次から次に新しいことやっていかなあかんとはずっと思っていて、そういう意味での“寿命”ですね。引き出しは多いに越したことはないんで。

――引き出しは、増やそうと思って増やせるものですか?

増やそうと思ってできるもんじゃなくても、仕事がちょっとでも増えるんやったら手を出すぞって感じですね。家族を背負ったし、どんな手を使ってでもカネを稼がなあかん(笑)。なりふり構ってられないんです。最初はできなくても、できるようになるかもしれないじゃないですか。

「これ無理や」って思ったらそこで止まってしまうんで。とにかく、常に崖っぷちみたいなイメージはありますね。

――去年の『M-1グランプリ』前後から、また新たな若手芸人の方々がテレビの出演本数を増やしています。

ねぇ、出てきてますよねぇ。

――その中にはいわゆるセンスで評価されている人も多いと感じます。そういう人たちが出てきて、嫉妬を感じることはありますか?

それはめっちゃありますね。テレビで観てて「一緒に並んだら僕どう立ち回るんやろ」とか思います。
でも、その人になれるかというとなれないわけで、「自分やったらこう戦おう」と考えるようにしてますね。お笑いの現場は常に楽しいですけど、楽しんでるだけやと尻すぼみになっていくと思うんです。結果を残せへんようになったら終わりやから。
「俺が倒す」じゃないですけど、基本的にはそういうつもりでやってます。