4000万円以上の商品を購入・転売して利益をあげていた

斎藤容疑者ら3人は共謀して2022年12月以降、9人分計34枚のカードを同様の手口で入手。そのカードを使って計4000万円以上の商品を購入し、転売して利益をあげていたとみられ、同課で調べを進めている。

「3人はフェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーで高速道路を走り、標的のトラックがサービスエリアなどに入ると停車させ、運転手に『飛び石が跳ねて車が傷ついた』などと言いがかりをつけたうえ、物損事故処理を装って自ら警察官を呼んでいた。

警官に当事者間での話し合いを促されたのをいいことに双方で運転免許証の写真を撮り合い、その情報をもとにオンラインでクレジットカードを不正入手して犯行を重ねていたとみられます。

警官を呼ぶことで事故の信ぴょう性を高め、相手を動揺させて免許証の写真を撮る悪質な犯行ですね。警察からしたら赤っ恥ですが、そもそも警視庁は『免許証などの個人情報は悪用される恐れがあるので写真は撮らせず、連絡先の交換にとどめてほしい』と呼びかけています。

詐欺で稼いだ金はスーパーカーのローンや、住居であるタワマンの家賃など生活費に充てていたとみられています」(警視庁担当記者)

斎藤容疑者(写真/共同通信社)
斎藤容疑者(写真/共同通信社)

斎藤夫妻が暮らしていたのは東京メトロ・ゆりかもめ豊洲駅から徒歩約5分の地上48階建、1000戸以上のタワーマンション。目の前は豊洲運河沿いのキャナルウォークという散歩道になっており、芸能人なども多く住む人気のエリアだ。同じタワーマンションに住む40代の女性はこう話す。

「ちょっとこの方たちは見たことないですね。マンションは低層階、中層階、高層階とエレベーターも分かれているので、フロアが違うとなかなかすれ違うことはありませんから。

エレベーターが到着するのは2階なのですが、こういった感じの若者風の方もたくさんいますし、車に乗る方だと駐車場に直接いきますからそうすると余計にすれ違わないんです」

夫婦が住んでいたタワーマンション(撮影/集英社オンライン)
夫婦が住んでいたタワーマンション(撮影/集英社オンライン)

 別の30代男性住人もこう首をかしげる。

「いや、写真見せられてもちょっとわからないな。中には相当な数の部屋があるからね……。狭い部屋なら20万円台でも借りられるよ。上はもういくらでもあるって感じでさ。俺も賃貸だよ。

身元の信用とかはどうにでもなるし、はっきり言ってお金があれば誰でも住めるのがタワマンだよ。この人らが職業不詳でもお金さえあれば住めただろうな。実際、このへんは昼間っから何やってるのかわからない人とかもいっぱいいるしね」