「カギっ子!?の巻」(ジャンプ・コミックス20巻収録)

「カギっ子」とは親の帰宅が遅いため、学校から帰ると家の鍵を自分で開けて入る子供を指す。しかし今回お届けするお話に登場する「カギっ子」は、とにかく心配性で家のあらゆるところに錠をかけまくる中年の男だ。鍵をなくしてしまい自宅に入れないという男の家に向かった両さんが目にしたのは……!?

ところで、『こち亀』には、今週お届けしてきたお話以外にも、実にさまざまな家や部屋が登場するエピソードがある。両さんの汚部屋、東京の一等地に建つ麗子の部屋……というかほとんど「城」、ものがあふれかえったコレクターの部屋、超能力警官・日暮が4年間眠り続けている『風の谷のナウシカ』の腐海のような魔窟……などなど。

そんな中で、特に変わり種なものをいくつかご紹介してみよう。

小さくなった両さん専用「両ちゃんハウス」!?
天国の魔法使い・花山の力で小さくされてしまった両さんに、部長がおもちゃの人形用ハウスセットをプレゼント。「一生ここに住め」とばかりにからかうが……。
「魔法の杖の巻」(ジャンプ・コミックス44巻収録)

派出所がボロアパートの一室に!?
東京の土地価格高騰により、派出所を置く土地が借りられない事態に。やむなく公衆便所の上に仮普請をしたり、アパートの一室を借り受けたり……と、公務の遂行にもひと苦労。
「東京土地なし派出所の巻」(ジャンプ・コミックス63巻収録)

本田、ドアだらけの部屋で絶体絶命に!
壁一面がドアのサンプルだらけの部屋に入居した本田は、外出中に鍵の束を落としたことに気づかず帰宅。ところがドアの鍵穴は部屋の内側についており、鍵なしでは開けることができない仕組みで……。
「本田君の引越しの巻」(ジャンプ・コミックス156巻収録)

「魔法の杖の巻」「東京土地なし派出所の巻」「本田君の引越しの巻」より
「魔法の杖の巻」「東京土地なし派出所の巻」「本田君の引越しの巻」より

どれも一読の価値ありの傑作ぞろいなので、機会があればぜひ手に取ってみてほしい。

それでは次のページから、両さんが鍵だらけの家に臨むお話をお楽しみください!!