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左・永井みみさん 右・中村高寛さん
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映画『ヨコハマメリー』歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスに身を包んだ老婆が、ひっそりと横浜の街角に立っていた。本名も年齢すらも明かさず、戦後50年間、娼婦として生き方を貫いたひとりの女。彼女はいつしか横浜の街の風景の一部となり、人々は“ハマのメリーさん”と呼ぶようになった。メリーさんと交流のあったシャンソン歌手の永登元次郎さん、街で生きるメリーさんを撮影し作品集を発表した写真家の森日出夫さんをはじめ、彼女と縁のあった人々の姿を通して、「メリーさん」とは何だったのか、彼女が愛し離れなかった「横浜」とは何だったのかを検証し、浮き彫りにしていくドキュメンタリー作品。http://hitohito.jp/
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『ヨコハマメリー 白塗りの老娼はどこへいったのか』中村高寛(河出文庫)1995年冬、伊勢佐木町から忽然と姿を消した白塗りの老娼ヨコハマメリーは何者だったのか? 徹底した取材から明かされる彼女の生涯と、知られざる戦後横浜の真実をスリリングに描くノンフィクション。https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309417653/
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『ジョニ黒』永井みみ1975年、横浜。少年アキラと“犬”とのひと夏の冒険が始まる――。4年前、海水浴中にはぐれてしまった父さんは今もまだ帰ってこない。あれ以来、母親のマチ子は時々どっかから拾ったオスをつれてくるようになった。日出男はその「オス犬」のひとりだった。欠落を抱えて生きる大人たちと、鬱屈を抱えて生きる子どもたち。ままならない世界の哀しみと愛しさが胸にこみ上げる、すばる文学賞受賞作『ミシンと金魚』著者待望の新作!
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ジョニ黒集英社定価:本体1,600円+税
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ミシンと金魚集英社定価:本体1,400円+税
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